地中海まわり その他
キッチン5 96年8月下旬のニューヨーク・タイムズが「日本の女性シェフ」の特集でこの店を取り上げている。インターナショナル・ヘラルド・トリビューンには、8月30日付けに載った。普通こういう取材を受けない人だから、「珍しい」と思ったら、「黙って取材したのよ」と。どうりで、写真は一番大きいのに、記事は最後。彼女の名前を「YUKIKO KOBAYASI」にしたりひどい。怒っていた。ニューヨーク・タイムズの記者もたいしたことない。でも彼女、私が翌日に新聞持っていってやったら結構嬉しそうだった。この店は最近、独自ドメインでサイトを作った。優子さんが過去に雑誌などに掲載したエッセイが読めるのが売り。写真も綺麗です。
Mario i Sentieri
なかなか良いイタリアン・レストランだと思う。実は東京にはあまり良いイタリアンはないと思っていた。しかしここは雰囲気もイタリア的だし、来ている連中もちょっと騒がしいイタリア的な人達が多い。食べ物はうまいし、値段はリーゾナブルだし、ワインの品数も多い。
最近食べて「これは面白い」と思ったのは、キャンディー・パスタ(キャンディーのような形をしている中に野菜や肉を入れてある まあ言ってみれば餃子)、パンの中にモッツァレラチーズを入れて上げたモノ)など。このレストランが特別メニューとして出している「野菜コース」はいいな。あまり野菜だけだと飽きるので、最後のメインを豚の肩ロースにしたらさらに良かった。使っている豚肉も良いと思う。
店の情報は、住所:東京都港区西麻布4-1-10、電話:03-6418-7072、http://www.mario-frittoli.com
Grand Central Oyster Bar
URLはここで、とにかくニューヨークの店とよく似た天井の形と色合い、ニューヨークの店とそっくりのテーブルクロス、ニューヨークの店に似せたテーブル配置。レストランの形は違うが、入った瞬間にニューヨークのあの地下の店を知っている人間には「Flash Back」。
そうそう。メニューまで外見、中味ともニューヨークの店のそれと非常によく似ている。ほぼ一緒。私が見た限りでは、違っているのは Raw Oyster(生牡蠣)に産地が日本のがいくつか並んでいるだけ。岩手、広島(大黒神島)、宮城、北海道、広島(小町)と。
この店は4人以上で行くのがよろしい。いろいろ頼んで、お互いの注文品に手を出しながら食べるのだ。とにかく今はなかなか入れない店だ。店の人に聞いたら、「2〜3割の予約、残りは順番でのフリー客」という。予約をあまり取ると、店の賑やかさが失われるのだそうです。
そのフリーに入ろうとしたら、午後6時を過ぎて店に入ろうとすると二時間待ちとか。その前、つまり5時台だったらスムーズに入れるらしい。予約は6月末の段階で8月の半ばとか。だから、手っ取り早くこのレストランを試すには、午後5時台狙いということでしょう。
ニューヨークの店と同じように、ペラ一枚のメニューをもらってきました。ニューヨークの店のそれを思い出しながらしげしげと家で見たら、本当によく似ている。値段もリーゾナブルでした。なかなか入れないのが玉にきずだが、使える店です。そうそう、食べて涙が出そうになったのはここ以外では食べられない「ライス・プディング」があること。キーラムパイもちょっと大きすぎるが、良い。
IL MULINO、SADLER
IL MULINO(イル・ムッリーノ)はニューヨークの本店を置くレストランの日本の出店である。暗い店内、怪しくゆらめく蝋燭の光。メニューも良く読めない。とのかく料理を頼むときには注意しないといけない。何から何まで、とにかく量が多いのだ。4人で行ったら、通常の感覚で3人分頼めばよろしい。パスタ、肉などは美味しい。しかしデザートには驚愕する。その巨大さに。店を出るときには狸のようにお腹がふくれる.....ようにしないと。
「どうしてこんなに多いのか」と聞いたことがある。「ニューヨークの店の方針です」と知り合いのニューヨーカーの店員。ちょっと塩っぽいかな。しかし、ニューヨークにいた私には、懐かしいニューヨークの臭いが店のあちこちにする。それが好きで、言ってみればニューヨークの店経営者の視点から作ったイタリアンという印象。ここは、入り口左にある待ち合わせコーナー、食後のくつろぎセクションがゆったりしていて良い。朝の4時頃までやっていると思った。
SADLER(サドレル)は、「ミシュラン2つ星を獲得した、ミラノのリストランテの海外初出店のお店」と説明のある通り、「イタリアからの直の店」である。明るい店内、シンプルだが豊富なワインが陳列され(こんなに明るいところにワインを置いて大丈夫かい、とも思う)、書架にはイタリア語の本がたくさん置いてある。
ここの料理も決して少なくはない。しかし人数をそのままに理解しながらメニューを頼める。自分と仲間が食べた料理をいくつか思い出してみると、この店はメインがいいな。「富士豚」は鮮度が良かったし、フォアグラも良かった。パスタはメニューにないものを作ってもらいました。スイートが揃っている印象もするし、それとの絡みで言うと、「デザートワイン」がすごく揃っている。従業員は非常に良く教育されている。良い印象を持って店を出ることが出来る。
SADLERの隣(おなじ入り口)には、LESTASI(レスタジ)がある。店のコンセプトがちょっと違う。店の作りもややカジュアル。ピザ釜をミラノから持ってきていて、サドレルでは食べられない本場のピザが食べられるのが良い。同じようなメニューがあったが、あくまでもこの店はこの店で楽しみたい。
良いのはベランダ席があることで、季節の良い、天気の良い日にはこの地帯では珍しく「外での食事」が出来る。店内にはアメリカのダイナーのようなコーナー席もある。レスタジのマネージャーは、オフィスが近くでよく行っていた青山のイタリアンの佐々木さんだった。顔を合わせてびっくり。
二つの店ともできたばかり。味が定着するにはちょっと時間がかかるかな。「良い」と言われても、その後味とかサービスとかで人気が落ちる店は多い。ちょっと意地悪な気持ちで言うと、「どっちが伸びるかな...」という印象。
Sant Pau
店の作りが面白い。本店のこのサイトの左下に一つ写真があるのですが、これと日本のバージョンは良く似ている。「東京の店もなるべく本店に似せて作った」という。
通常の分類をすれば、この店は「スペイン料理店」です。だから行くと決めたときには、「美味しいパエリャでも」などと思った。しかしそれは浅はかでした。中華料理屋さんに行っても必ずしも餃子があるとは限らないのと同じで、スペインの店に行けばパエリャがあると思うのは間違い。パエリャはスペインでもバレンシア地方の料理。ところがこの店は、「カタルニャ地方のレストラン」なんです。メニューも全部、スペイン語とはかなり違うカタルニャ語で書かれていて(むろん日本語もありますが)、それがまた勉強になる。
スペイン語が分かるメンバーと一緒だったのですが、ワインリストを見ていたら、赤のところに「Negres」と書いてある。スペイン語は普通「Vino Tinto」(でしたっけ)なので、あれってなものですな。分からないことがあると全部聞く。白は同じで「Blanc」。モンブランの白です。「カタルニャ語だと赤ワイのことはNegresなので、そう表記しました」と。
あとで調べたのですが、恐らく昔使われた黒人を表す「Negro」も同じ語源です。辞書にはラテン語で「Negroはラテン語の黒を表すNigerから来ている」とある。赤ワインは光にかざせば赤ですが、そのままだと確かに「黒」に近い。niger がスペイン語に入り、新大陸発見で力のあったスペインの人々(カタルニャ地方の人も居たのでは)がこれをアフリカで新たに出会った人々に、その印象のままに付けたのでしょうか。いやその前からローマの人々が付けたのか。「Nigeria」なんて国名も同じ語源から来ているのかも。
くだらないことを考えながらなので、長くなる。このレストランには、「私のママはフランス人」という感じの良いカタルニャ女性がいて、彼女がいろいろ教えてくれる。カタルニャ語で1月から12月の月名を全部書いて貰ったのですが、あとでスペイン語のそれと比較したら、かなり違う。彼女曰く、イタリア人がゆっくり話したら、私は大体分かる、と。ヨーロッパというのは、そういう国の緩やかな連携なんですな。
食事は、わざと坂で育てた豚というのが面白かったな。イベリア豚と言いましたかね。「肉が締まっている」と。あとカタルニャは地中海に面しているので、魚もうまい。デザートが素晴らしかったな。ちょっと高いのですが、たまにはいいかって感じです。
LA BISBOCCIA
ACQUA PAZZA
だから、イタリアンですがさっぱり食べられる。スパゲッティとかいろいろあるが、基本的にはこの店に来たら、この店が特別に契約した農園で取れる野菜の料理を念頭に置く。あまり離れていないところに二店ある。南青山店と西麻布店。前者は骨董通りからちょっと入ったところ。富士フィルム本社の近く。後者は、クイーン・アリスに行く途中を左に折れて、ビルの地下。店の人に聞くと、後者の方の格を高くしているとのこと。しかし、小生が好きなのは南青山店です。西麻布店は店の作りがちょっとおかしく、落ち着きがない。
FONDA
dela MADRUGADA この店はまず、入り口から少し歩かないとdining area に到達できないのが気に入る。銀座の結構美味しいイタリア料理「エノテーカ・ピンキオーリ」もこの距離が異常に長いが、「ドアを開けたら直ぐテーブル」というのはちょっと興ざめ。家もそうかな。
雰囲気は完全に「メヒコ」。冷房がよく効いている。地下に降りていった突き当たりのバーが全体の雰囲気以上に「メヒコ」。ここで暫く「カンパリソーダ」(夏は最高)を飲んで、集合待ちをするのも良い。雰囲気は抜群。従業員は全員ちょっと日本語が不自由。どうみても、あちらの人。生演奏ありだし、大きなdining
areaを部屋に仕切ってあって、それがまた窓越し風景となっていて良い。料理は、「entra....」を「アボカド」(グアカモーレ)で入るのが良いかも知れない。メインは海幸「おじや」(アロス・コン・ユリスコス)がおいしかった。パエリャ風。他の人の頼んだものもシェアしながら食べるのが良い。時間が経つのを忘れます。
ただし二つ忠告があります。一つは、この店では「人数分×0.8」程度の感覚でのオーダーがお勧め。つまりボリュームは中華並み。次に、予約は午後6時以降にすること。本にはこの店は「5:30〜 」と書いてある。しかし、「5:30」を過ぎても誰も出ない(ケースが多い)。電話がつながるのは、「6:00」をとっくに過ぎた頃。これも「メヒコ」風。 「FONDA dela MADRUGADA」の電話番号は、「03-5410-6288」。住所は、「渋谷区神宮前2-33-12
VILLA BLANCA地下一階」。確かに此のビルは白かった。
志度
なんと言ってもこの手の店では、ここに一番良く行く。
西麻布の交差点から歩いて2分。ガソリン・スタンド(多分三菱だと思った)の道路の反対側の小さい道を入った左側。ここの優子さん(絶対「ママ」と呼ばないこと−−「バーじゃないわよ」...と怒られる。名字は「小林さん」)の料理への熱意が伝わってくるような店。小さい。13人くらい入るといっぱい。しかも、優子さんの恒例年2回料理旅行(材料吟味、および勉強)で、2ヶ月は休む。色々な人を連れていったが、例外なく満足。幅広く地中海料理が食べられる。そのいくつかは、目の前に並べてある。これが壮観。朝から料理を仕込む。料理旅行の写真集も楽しい。ここには猫が住み着いていて、その名前は、「ミケランジェラ」。「ミケランジェロ」というと怒られる。女性だから。予約は最近は受け付けるようになった。しかし、人数と時間を正確に言わないと、怒られる。客に厳しい店なんです。
とにかく、おいしい店です。2004年に改装した。木漏れ陽の店、という印象になった。電話番号は 03-3409-8835。
その直ぐ近く、敢えて言えばとく山とのちょうど中間にあるイタリア・レストランがMario i Sentieri だ。比較的最近出来たレストランで、シェフはマリオさん。気さくで日本語もうまいし、また会いたくなる性格をしている。
ニューヨークに居た人間には限りなく懐かしい。品川アトレの4階レストラン群に出店したニューヨークの老舗である。ニューヨークに駐在していたとき、グランド・セントラル駅の地下の店にはよく行ったので、東京に出来た2004年の春から行きたかったのだが、やっと6月に実現。その後も何回か。
ともに六本木ヒルズのけやき通り沿いのビルに入っているイタリアンである。距離は目と鼻。近い。近いが、この二つのイタリアンはコンセプトが非常に違う。
コレド日本橋のアネックスとして出来たレストラン。アネックス全体がこのレストランの為にあり、一階が調理場で2階がバーとレストランエリア。サイトはここです。
以前よく行ったのはこの店。慶応幼稚舎の直ぐ近く。イタリア料理店。明るい雰囲気。入り口左のバーが狭いがなかなか良い。いつ行っても混んでいる。見慣れた顔も結構来ている。最近雑誌で読んだが、この店の経営者は最近伸び盛りの人材らしい。店の良さを保ちながら大きくなって欲しいもの。チーズリゾットが良い。奥の部屋の壁にいたずら書きをしたいのだが、許してもらってない。電話番号は、03-3449-1470。この店の兄弟店が北海園の近くにある。LA BENZINA。ちょっと大衆的な感じ。こちらは 03-3478-7875。
「ACQUA PAZZA」(アクア・パッツァ)は、「狂った水」と聞いた。で、ここで食べる野菜はというと、尋常ではない少し「狂った水」(素晴らしいという意味で)で栽培されたのではないか、と思えるほど美味しい。とにかく、食べる野菜が新鮮、かつ極めて美味しく調理されていることが印象に残るレストランなのです。珍しい。
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(追記)この文章を書いた後、南青山店は閉鎖され、西麻布店は広尾に移った。サイトはここ。
「メキシコ料理」というと高樹町の「コーナー・ハウス」と西麻布の「ZEST」を思い浮かべるが、最近行った店で良いところを一つ。何で「地中海」コーナーでの紹介なんだとおっしゅる方もいるんでしょうが、「スペイン発」ですから、許されるでしょう。
骨董通りの
フランス料理一筋(30年)の「志度 満」さんが精魂込めて作る料理。その娘さんがあれこれ説明してくれるアットホームな雰囲気。全部で20人入れません。ちいさい。なぜか。その娘さん曰く、「忙しくなるのが嫌だから」。普通はこれを聞くと「嫌み」になるのですが、料理が本当においしいから許せる気持ちになる。実際に年期が入ったフランス料理という印象がします。一つ一つが精魂込めて作られている。分からないときには、この娘さんに任せればその日入った食材と併せて良い料理を作ってくれる。番号は、3486-8989。
(2004年5月末記)| Back to Base | 中 華 | NYの店 | 京都の店 | 和 食 | ラーメン | ShowBiz | DRINK |
