98年01月30〜31日(金〜土曜日)

 「Close Encounter Of The................... Third Kind」   (未知との遭遇

 まるで「UFO 未確認飛行物体」を見たかのような気分にさせられたのでしょう。

 「どうしたの、社長と会長が一緒に辞めるなんて.......」(親から)
 「どうしたの、銀行から支店長がいなくなるなんて.......」(ある銀行の支店長と親しい親戚から)

 そりゃそうだ。彼らの常識では、一体何が起こっているのか理解できない。私より皆、30近い上の人にとってみれば「What's going on ?」でしょうな。がしかし、お金を持っているのは彼らなのです。ウーン、ビッグバンももうちょっと彼らに分かりやすくしてやらないと。

 親や親戚の驚きを見るまでもなく、動き出した印象はします。銀行の支店から支店長がいなくなったり、総合職全員が「年俸制」になったり。無論、先が見えているわけではない。まだどこか周りを見ながらの「人の目を気にしての変化」に見えるところもある。本当は、もっと足下を見なければいけないのでしょう。これからの金融機関の経営はどうやって成り立つのか、そのためには何をなすべきか。この「経営からの目」がまだ薄いのです。

 しかし、試行錯誤はいた仕方ない。何せ、世界の銀行業界全体にとっても、今の変化は巨大でかつ抗しがたいものであり、日本の金融業界は今まで遅れていてた分を含めて90年代に入ってからの著しい技術革新の影響を織り込まねばならないわけですから。事態は容易ではない。変化に見舞われているのは、世界全体の金融機関というわけです。韓国の金融業界も大きな変化に見舞われている。何事も、今の時代はトライしないよりはトライした方が学ぶことが多いと思います。
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 韓国と言えば日経の田口君から電話があって、「スピードの経済」の経済の韓国版の翻訳が本格的に始まったようです。韓国も今回の大きな危機を景気に、新しい経済が始まる時期に差し掛かっている。私の本がいくらかでも役に立ってくれれば良いと思います。

 29日の昼に食事をともにした大宇証券の姜さんによれば金大中次期大統領の人気は高く、懸案だった労働市場の流動化促進の法律も近く成立するそうです。また、日本の外為規制が今年の4月から撤廃されることにより、日本から韓国への投資もかなり楽になる見通し。韓国では大宇証券の主催で、内藤さん、内田さんらと講演会をしたこともありますが、そういう機会が増えればと思います。もちろん、予定が合うかどうかが問題ですが。
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 News and analysisには書いたのですが、今週のNHKの「試してガッテン」で「風邪を引かないこつ」といった番組をやっていました。結構面白かった。そこで言っていたことは以下の通りです。ちょっと参考までに。

《風邪をひかないこつ》
  1. のどや鼻の粘膜の動きを活発にし、ウィルスの進入を許さない
  2. そのためには、喉を冷やさない
  3. えりまき、手袋をしていつもあたたかくする
  4. 寝不足をしない(体力を低下させる)
うち、「喉を冷やさない」については次のような配慮が必要だとか。

 朝の寒い時期でのジョギングなど激しい運動を避ける(のどを冷やす)
 タバコは吸わない(のどを冷やし、乾燥させる)
 ストレスは避ける(のどが渇く)

 
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 ところで動作保証はしませんが、VAIO から摘出したメモリーチップ「16」が二枚あります。どなたか欲しい方はご連絡下さい。FIRST COME FIRST SERVED のベースで差し上げます。郵送で。


98年01月29日(木曜日)

 別に単一の事件について思うわけではないのですが、最近「日本の男っていうのは、単線の線路を走る重いけれども fragile な列車のような存在だ...」としばしば思います。強そうで、しかし非常にもろい面がある。脱線したら、直れない。それに比べ....と言うと怒られそうですが、どちらかというと女性の方がしなやかですな。話題も豊かだし興味の幅も広い。男は何におどおどしているんでしょうね。街を歩いていても、何か女性の方に存在感がある。

 誰だったかな、そうだ小寺ちゃんだったと思ったけれども「挙げられる趣味が10個ある」と言っていました。重要なポイントだと思う。必ずしもしっかりした線路になっていなくても、線路になりそうなものを何本かもっているというのは大事だと思うわけです。複線で。男は肩に背負った荷物が重すぎるのか、それとも「重い」と思いこんでいるのか、またはもともとそれほど強くない存在なのか(幼児死亡率は確かに今でも男の方が高い)。まあ、性別や誕生月別、星座別など単純な分け方で分類するのはあまり好きではなく、いかなる分類にもそれに入りきらない部分が当然ある。しかし、最近いだく印象の一つです。まあ、男の方がシステムに組み込まれているからでしょうな。

 日本と海外、例えばアメリカと顕著に違うのは、浮浪者の性別です。アメリカでは、shopping bag lady というくらい女性が多い。しかし、日本の場合は浮浪者の中に lady を探すのは至難の技です。どう見ても、日本の社会では男はレールを外れると元に戻れない仕組みがあるような気がする。そのunrecoverable なファクターを作っているのは一体何でしょうか......。
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 ところで、先日「鼎泰豊」(Dio Tai Fung)の麺はあまり美味しくないと書きましたが、台湾のこの店に二回、高島屋店の開店初日に一回行った東洋経済の福田君によれば、やはりあそこは「饅頭モノ」というかねりものが売りで、麺はダメなのだそうです。実は行ったときにお土産に「ちまき」と「肉まん」を買ったのですが、両方ともめちゃうまかった。確かに「小籠包」も良いけれども、並ぶのがいやな人はあの店の前でねりもの(そういう言い方をするのかどうか知りませんが)を買って、家で食べるのが良いのではという結論に達しました。それだと、全然並ばないであの店の味を見れる。
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 20ドルちょい下メニューに関しては、吉崎さんや田井中さんからメールをもらいました。吉崎さんはワシントンにおけるこの手のメニューについて。

 いつも楽しく読ませてもらっております。本日の分についてひとこと。マンハッタンのことはよく存じませんが、ワシントンは完全にそうなっておりまし て、19ドル50セントのランチが花盛りだそうです。これが導入された当初は有名高 級店がバタバタつぶれたそうでありますが、今では定着したとか。どうやらチップ と消費税で20ドルを超える分は構わないようです。この公務員倫理規定は、米国大 使館職員にも適用されているはずですが、日本円でいくらになるかは寡聞にして存 じません。以上、ご参考まで。
 ということです。どうもアメリカでは20ドルがコンセンサスになっているようですね。また田井中さんは、「交際費の管理・認定区分は悩ましいところですが、食事・手土産の場合の限度額は、一般的にいって3000円程度という不文律があるのでは」としている。まあそうなんでしょうね。日本の場合、3000円とか3500円は「いい線」ではないでしょうか。


98年01月28日(水曜日)

 何時寝て、何時起きるかというのがどちらかというと不定期な私ですが、今朝は早起きしました。姜さん(大宇証券の調査担当理事)のマーケット・ライブ(12チャンネル朝6時)へのテレビ出演が予定されていたため。彼とは、29日に三原さんや内藤、内田さんと昼飯を食べますし、最初に三原さんの話を彼に伝えたのは私ですからやはり見ておかないと(^_^)(^_^)。あの短い時間で韓国の経済危機の発生と現在の状況をどう説明されるかに非常に興味があったからです。

 内山さんの番組運びを見ていてまず持ったのは、「今日はゲストの為に随分時間を取る努力をされているな」という印象でした。あの番組はどうでしょう。ネットで10分ないのではないでしょうか。大体6時11分には ending の音楽が始まっている。とにかく短いのです。ですから、ゲストを呼んでおきながら市況解説に時間をかけていると、ゲストはほとんど二言三言しかしゃべれない。「済みません、時間が来てしまって」という話になる。しかし今朝は内山さんが仕切って、ニューヨークの市況解説者に「手短に」と声をかけたりしていた。

 姜さんも十分準備をしてフリップも沢山用意し、それを一応は解説していた。しかしどうでしょう。最後の印象だと予定していたことを全部しゃべれなかったのでは。あと二、三ポイントしゃべり足りなかった印象でした。短時間に用意したことを全部喋るというのは、結構至難の技なのです。内山さんも最後にそれを感じ取っていたのか、姜さんを気遣っていた。でも、「chaebol が野放図な投資に走り、その資金を短期で海外から借り入れすぎていた」という「なぜ」の部分はよく分かりましたし、「過去とのしがらみがない金大中次期大統領のIMFをバックにしての巧みな政治」もうまい解説だと思いました。「危機が深かった分だけで、韓国の方が日本より先に良くなる部分があるかもしれない」と言ったのは私ですが、29日に会ったときにこの辺の話になると思います。
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 これは伝聞ですから本当かどうか知りませんし、ニューヨークのウォール・ストリート近辺に勤めている人に聞いた方が良いのかもしれませんが、マンハッタンのあの南端の地域のレストランにはメニューに「19ドル××セント」といった料理が多いのだそうです。そしてその解説としては、銀行や証券の連中がニューヨークFEDの連中と食事をする時に、銀行や証券サイドがもつとしても FED の内部コードに引っかからない食事代の一線が「20ドル」であり、レストラン・サイドはそれをよく知っていて、20ドルちょい下メニューが多いというもの。ニューヨークに住んでおらる方、Is that true ?

 20ドルね。今だと円貨で2500円。ウーン、なかなか面白い線だと思います。「常識の範囲」としては。アメリカ人にとってはかなり高い食事代でしょう(あいつらよく昼飯はサンドイッチをほうばっている)。日本人の感覚としては、私の直観だと「3500円」くらいでしょうか。情けない話ですが、「常識の範囲」なんて抽象的な事を言っていないで、具体的にこうした金額を決めるのも方法ですね(本当にFEDがそうした内部コードを持っているかは知りませんが....)。

 公務員倫理法というのが検討されている。例えばそこに、「公務員はその職務に関連して、民間の人間と食事をする時はその料金は一回3500円を上回ってはならない」といった規定を設けたらどうなるか。これは結構面白い設定です。ははな、大混乱でしょうな、最初は。日本中の接待レストランで34××円メニューが出来るのです。むろん、「女性付き」なんてのもなくなる。「ノーパン ?」「no」「no」というわけです。そしてそれは当初は、景気にとってマイナスになる。

 しかししばらくすると、「役職による食事」が減少しますから、レストラン、料亭は「個人」をものすごく大事にするようになるでしょうね。そのためには、「味」と「サービス」が重要になる。これは良い兆しです。名前だけでまずい飯を食わしても高い金を取れる店が少なくなるわけです。接待によく使われる店も知っていますが、大体があまり記憶に残らない。かつメニューに変化がない。またこれか、と思うような順序で出てくる料理が多い。まあそういうレストランは消えるのです。そして味とサービスを多様化させた割安なレストランがいっぱいできる。個人でカネのある奴は、2万円でも3万円でもの食事をすればよし。カネがなくなったら安い、がしかしそこそこいける食事をするもよし....。

 なかなかいいですね。眉に皺を寄せて難しい議論をしているよりも、一度そういう規定を法律に盛り込んだらどうでしょうか。日本語は言語そのものとして曖昧だから、抽象的な規定ではないに等しくなる。日本の検察も曖昧な日本語の法律に、今一生懸命「判例」を積み上げる努力をしているのかもしれない。それにしても、今の日本での議論を見ていて、何かもっと具体的な物差しが欲しい気がするのですが.....。


98年01月27日(火曜日)

 新年ということもあって、いろいろな人と「今年もよろしく」ということで食事の予定を入れているのですが、今日は久しぶりに「第一生命グループ」の人たちと西麻布の茶楼で食事会を開催。ははは、またきちゃいましたね、この店には。でも、冬は最高なんですよあの鍋(石頭火鍋)が。

 最近まで大和投資顧問にいて小生のfriendsに登場する河野君が第一生命経済研究所に移ったこともあるし、かねて知り合いの小寺ちゃんとも....ということで。河野君の上司の経済調査部長の野村さんもジョインで、賑やかでした。皆良くしゃべる。個室だったからよかった。あれがテーブル席だったら、周りからクレームが来たかもしれない。(^_^)(^_^)

 でも最近は便利になりました。野村さんからは「事前自己紹介」なるメールをもらいました。ナイス。会ったときに、だいたいその人となりが分かりますから、話にすっと入っていける。まあ私の場合はサイトのprofile を読んでもらえれば良いのですが、ネットで知り合っておけば一回の実際ミーティングが3倍にも、4倍にも効果的になる。

 最近は出張にこれを使っています。誰かと会うと決まる、どこの地域の会社を相手にプレゼンをすると決まる。なるべく事前にネットを通じて調べるんです。日本の企業の場合は、大企業だとほぼ全部、中小企業でも私の感覚だと半分はホームページを持っている。結構情報の宝庫なのです。話がはやい。「事前自己紹介」メールはナイスでした。このメーンバーでまた近く飯会をと思ってます。小寺ちゃんの映画の知識はかなりのものだったな....。HANABIを見ないと。

 そうそう、第一生命経済研究所は近くホームページを出すらしい。どんなのができるか楽しみですが、私からはあの川柳は入れた方が良いのでは....と提案しておきました。結構好きで、いくつか覚えて使っているのです。あちこちで。
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 久しぶりに使っているラップトップ・パソコンに変更を加えました。メモリーの32からの引き上げ。ラップトップですから32くらで良いかと思っていたのですが、複数のソフトウエアを立ち上げるとかなり重い。そこでチップが安い今の時期をとらえてメモリーの増強を行ったもの。ラップトップ用のメモリーですから、デスクトップ用よりは高い。1万5000円ちょっとでした。VAIO との動作確認が取れているものを買いましたから、他のよりは高いかも知れない。「32を64へ」と思っていたのですが、蓋をあけたら「16」が二つ入っていた。仕方ないので、とりあえず「48」に上げました。はずした「16」はどうしよう。

 メモリー増設をするのは初めてではありません。コンパックのメモリーも増設した。特に問題はなかったような記憶がある。気を付けるのは「静電気」でしょうか。特に冬ですから。あとはマイ・コンピューターのプロパティのパフォーマンスを調べてメモリーが増加していればOK。入れた後で動かしてみたら、「32から48への引き上げ」でもかなり速い。立ち上げからして違う。面倒だから一挙に「96」にしようか...と考えています。
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 ところで、新宿南口のパソコン・ショップで買い物をしたあと、評判になっているらしい新宿・高島屋10階の鼎泰豊に寄ってみました。台湾の住所は、「台北市信義路二段194号」だそうです。確かに待ち(お年を召した女性)がいる。待ちの椅子が、延々と続いているのにはちょっとびっくりしました。

 しかし、流れも速く案外早く入れて、まあ時間も無かったし代表的なものを食べました。1300円のやつ。小籠包が四つと蝦麺。確かに「小籠包」はうまい。しかし、麺は特にどうということはない。10時開店らしく、店の人が「10時から11時までと、午後の時間が空いてます」と言ってました。飲茶ですから、空いた時間にオヤツのつもりで食べるのが良いのでは。まあ数回行かなければその店の本当の味は分からないんでしょうが、私には人気先行(^_^)(^_^)の印象でした。
 


98年01月26日(月曜日)

 今朝は起きたのですが、頭が重い。喉も痛い。声もかれている、鼻水が出る....で、結局出社は諦め、直ちにまた寝ました。起きたのが昼で、そしたらよく寝たせいかだいぶ軽くなって、それでも午後ちょっと寝ていたら夜には完全になりました。まあ、風邪なんて寝ていれば(^_^)(^_^)直る....ということでしょうか。
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 クリントンのスキャンダルは、東京で見ているだけでも、または読んでいるだけでも醜悪と言える域に達し始めました。とにかく記事の中に出てくる単語がひどいことになっている。「oral だけで inter.... はなかった」とか、「semen-tainted dress 」などと。DNA 鑑定なんて話にもなっている。

 一連の記事の中で一番面白かったのは、ニューヨーク・タイムズの記事に載っていたフランスの見方です。アメリカもさすがに今回の問題は海外諸国がどう見ているか気になるらしい。一本の記事にまとめてました。引用します。

France, a country used to presidents with mistresses, and even children by those mistresses, viewed the scandal with amused contempt. "Wanting to know everything about a man is an essentially totalitarian practice," Jean-Francois Bege wrote in an editorial in the French daily Sud-Ouest. "It is this puritan tyranny which sometimes imbues the beautiful American democracy with an unfortunate resemblance to police states."
 赤は私が付けました。『ある男性に関してそのすべてを知ろうとするのは、基本的には「全体主義国家のする事」であり、時としてアメリカの美しい民主主義に、警察国家もどきの不幸な汚点を付けてしまうのはこのピューリタン的専制主義である』とこのフランスの論説委員は解説している。かなりいい点を突いていると思います。クリントンが良いことをしたとは思わない。しかし、マスコミの報道の仕方にも節度がない。

 それはとまれ、火曜日はモニカさんにとってもクリントンにとっても重要な一日です。特別検察官の免責を受け入れて彼女がしゃべるのか、しゃべるとしたら何をしゃべるのか。クリントンは一般教書演説を予定していますから、国民の前に立つ。まあでも相場に対する影響という点では、既にかなり織り込んだと思います。なぜなら、今のアメリカの繁栄はクリントンがもたらしたものではなく、アメリカの歴史、伝統、それに文化が今の変化の激しい時代にうまく会っているからです。なお、クリントンが月曜日にホワイトハウスのプレスルームに現れて行った短い演説の全文は以下の通りです。「仕事」を強調している。  

``I want you to listen to me;I want to say one thing to the American people. I'm going to say this again. I did not have sexual relations with that woman, Miss Lewinsky. I never told anybody to lie. Not a single time. Never. These allegations are false and I need to go back to work for the American people.''

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 ロンドンの田井中さんが、最近の小生のここでの一連の文章に関連して、メールを送ってくれました。ちょっと長いのですが、引用しましょう。
 ロンドンの地下鉄車両は、驚くべきことに東京よりも小さいです。 はっきりいって危険なほど狭く、乗降口付近はトンネル形状に合わせて、 天井がカーブして低くなっている。 日本人の私でも、頭がつかえそうで、恐い。

 で、こちらの人は特にそのことに不満を持っている節がない。 こんなものだ、というあきらめなのか、寛大鷹揚なのか。 時間に対する感覚の違い、気長に待つことをさして厭わない、 煩雑な変化を嫌う、そんな国民性もあるようです。

  こんな人たち相手だから、Market inでは市場開拓できないのです。 日本の消費者ほど、些末なこだわりをみせない。(コストには敏感ですが) Product outが欠かせないわけです。 車の場合は、車というハードそのものを消費者が欲しているわけではない。 車が提供するサービス・利便性を、もっと本質に立ち返り、掘り下げる必要があり ます。

 金融機関にも同じ事がいえると思います。 我々メーカーは、銀行そのものを必要とする訳ではない。 今はやりのCMSにしても、CMSという仕組みそのものには、さして付加価値が ない。 グローバル連結経営の中での、キャッシュフローのあるべき姿、 最適資源配分、リスク管理。その文脈でCMSは生きてくる。 仮に1メーカーの枠を越えて、異業態他社をこのフローに加えたらどうなるか。 もしそれが、互いのメリットをより一層増幅するとしたら。 カネの流れを研究・解体し、ミクロの視点では気づけない地点から、 取引形態・産業構造の変革そのものをリード・コーディネイトする、 金融の役割というのは、その辺にあるはずでは。

  キャッシュフローをあたかも不変のもののように捉えて、 企業のそれを押さえないと商売開拓に乗り遅れるという貧困な発想では困るのです 。いかにキャッシュフローを変えうるかという提案型でないと。 「他行に比べてシステムのここがいい。手数料が安い。A行が入るならうちにもシ ェアを。」 これら全く提案型でない売り込み文句に食傷気味で、正直閉口しています。

 「提案型でないと」という話は、アメリカのインベストメント・バンクに勤めている友人からも聞きました。「提案型の人間」でないと評価されないのだそうです。言われたことをやっているだけでは全然ダメ。提案し、人を動かし、そして成果を出して初めて評価されるのだそうです。田井中さんが言うように、日本の金融機関もこれからそうしないと顧客には振り向かれないんでしょうね。


98年01月25日(日曜日)

 (^_^)(^_^)(^_^)(^_^)土曜日の夜のあの寒さ.......鍋タイムですぜ....

 というわけで、本日は去年の第一回全国鍋物コンテストに続き、第二回大会が銀座の辻クッキング・スクールで開催。去年が1月26日の日曜日開催。今年は1月25日とちょうど一年置いての開催。我がチームは去年と同じメンバーでの参加です。私、内藤君、それに茶楼のお姉様二人。

 開催要領は去年とほぼ同じです。開始1時間以内で作り、参加者全員(9組、約50人)が味見をして、投票をし(一人二票)、一番得点の高かったのを優勝として、有名な書家の書いた「鍋」という書を賞品として表彰式をし、The End。今年も主催は全日本鍋物研究会です。去年と全く同じメンバーで参加したのは、我々のチームだけでした。あとは、リストラのあとがくっきり。もっともある組からリストラされた人が、他の組を作って参加してましたが。

 (^_^)(^_^)去年と違ったのは、土鍋を作る会社の方とか、雑誌のプロのカメラマンなどが来て、この鍋大会を取材していったこと。鍋研の会長の市岡さんがテレビ朝日の Tonight2 に出たりしたこともあるでしょうし、私のようにインターネットでそれとなく宣伝している人間がいるからでしょうか、だんだん注目が集まっているようです。

 辻クッキング・スクールの銀座の教室は、はっきり言って大きくない。調理台が全部で10くらいしか入らない。しかも、間隔は狭い。そこで、10組近く、50人ちかい人間がやるわけですから、作っている最中は暑くなって、セーターなどは着ていられなくなる。今年も相当会場は暑くなりました。会場は、シャツ一枚がちょうど良い。しかし、スクールの伊藤さんという女性が全体を差配してくれて、これが助かります。また、スクールの先生二人もなにやかやと面倒を見てくれる。

 今年我々が出品したのは、「どこさ鍋」です。鍋のイメージはいかに示す通りですが、試行錯誤の結果で、なかなか好評でした。簡単な説明と、レセピは次の通り。とにかく、サバを使うのがミソです。

どこさ鍋(頭の良くなる)

 DHAとは、ドコサヘキサエン酸 =人間の脳や目の網膜に蓄積される脳細胞を形作る物質の一つ。脳が発達する成長期、充実の壮年期、さらに脳細胞が減少する老年期のいずれもDHAが必要です。
 DHAは魚介類の中に多く含まれ、魚の中でもサバ、マグロ、サンマ、イワシ、ニシンなど青魚に多く含まれます。DHAは人間のからだに不可欠で体内では作り出せないモノです。生命のエネルギーの基ともいうべきタンパク質の取り方が十分でない方にも鯖は最高の食材といえるでしょう。

 鍋材料 サバ、ツナ缶(魚介は残っているものなら何でもOK。生のものなら塩、こしょうして下味を付ける)
 ほうれん草、椎茸、トマト、タマネギ、ししとう、にんにく、レモン、パセリ、オリーブ油、白ワイン、固形コンソメ、塩、こしょう、トーバンジャン、Bay Leaves

 作り方

  1. トマトは皮をむき一口大に切る
  2. サバも一口大に切る、ツナ缶は油を切る
  3. にんにくはみじん切り、タマネギは粗みじん切りに
  4. オリーブ油でにんにく、とおがらしを炒め、こんがり色づいたらタマネギも加えて透明になるまでいためる
  5. とりがらスープをベースにする
  6. スープ、白ワイン、固形コンソメを加えて(1)を加えて煮込む
  7. (5)にツナ缶をほぐしながら加え、野菜、さばなど魚介類を加える。
  8. 塩、こしょう、トーバンジャンで味を整える
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  鍋のあとに、リゾット(パセリのみじんぎり、とろけるチーズ)、パスタ(細麺を適当に折り汁の中でゆで煮にする)
 まあ、今年で二回目になりましたから、そして前回出た人が多いこともあって、(^_^)(^_^)和気藹々の大会でした。顔見知りも多かったし。去年と傾向がちょっと違ったのは、全体的に薄味の鍋が多かった。

 さて審査結果ですが、我々の去年の鍋「China Dream」は4位でしたが、今年は見事1位ランクアップして3位でした。ウーン、これは良かった。97年が4位、98年が3位でトレンドラインを辿っていくと、99年が2位。そして、そして輝く2000年が実は1位ということになります。1000年紀の直後に輝く1位......ってまあ絵に描いた餅ですが。しかし、今年は去年より私と内藤は結構働きました。小生はトマトを切るのをかなりやりましたし、油でネギなどを炒める役目も負いましたし。とにかく50人が少しだけでも食べれるだけ作るというのは大変なんです。大量に作らねばならない。かつ、その作った大量が、味よしで均一にならねばならない。

 ところで優勝は「ふわふわネギマ鍋」でした。制作者によれば急ごしらえの鍋でしたが、その割には薄味でおいしかった。私も投票した。でも回をおうごとに徐々に難しくなるんでしょうね。何年続くか知りませんが。我々は帰り際に、「我々はリストラせずにこのメンバーで行こう。そして2000年には1位に.....」と誓い合って解散したのでした。


98年01月23〜24日(金〜土曜日)

 (^_^)(^_^) ちょっと簡単な問いかけです。まるで仙人のように urge のない人と、犯罪につながるようなビョーキは別にして、周りから見ていて少し危なっかしいくらいクリントン的な人間とどっちが魅力的、かつ面白いでしょうか。ウーン、これはちょっと考えてみる価値がある。人間の世の中は複雑ですな.....。
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 ところで、金曜日の日経産業新聞に「インターネット利用者が繁殖.....パソコン需要は減速でも」という記事がありました。

  1. 97年末現在で日本のインターネット利用者は884万人(10ヶ月前に比べて54.6%増)
  2. 97年末のインターネット利用者のうち、家庭からの利用者は342万人で、世帯普及率は複数のインターネット利用者がある世帯を考慮すると約6.5%(普及世帯数は295万世帯)
  3. 勤務先・学校からの利用者は679万人で、家庭と勤務先・学校の両方からの利用者は137万人
  4. 98年末のインターネット利用者は97年末比66%増の1467万人になり
  5. このトレンドでは、99年末には日本のインターネット利用者は2000万人を越える
 これは、調査会社の「アクセス・メディア・インターナショナル」という会社が調べたもの。パソコンがいよいよ買い揃える商品から、ネットに繋げて利用する商品になってきたということでしょう。パソコン需要は落ちてきても、ネット利用者が急増しているというのはそういうことの筈です。

 私のサイトを見ている人をざっと観察しても分かるのですが、職場からアクセスしている人がかなり多い。職場利用者(679万人)が家庭利用者(342万人)の倍いることでも分かる。しかしこれからはこの格差が縮小していくのではないでしょうか。ネットがますます情報や連絡手段の重要なツールになってくるのなら、重要な人生の場である家庭にそのツールがないのはおかしい。「社つぶれ 有り難み 身にしむ電子メール」と字余りの句を作りましたが、実際にこういう話はあるらしい。情報ツールを職場だけに頼ることのリスクは、高まりつつある。137万人のネットのフル利用者の数は、今後大幅に増えるのではないでしょうか。
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 ところで、一つ面白い単語を覚えました。モニカ問題に関する記事を読んでいたら、次のような文章が出てきた。ニューヨーク・タイムズから引用します。

 On Aug. 21, 1994, Ms. Tripp left the White House and went to work at the Pentagon. The circumstances leading to her departure are unclear, but one White House co-worker said she was "sent to Siberia" because senior White House aides viewed her as a loose cannon.
 「loose cannon−−−なんや、これは」(^_^)(^_^)

 そのまま訳せば、「ゆるい大砲」。おかしい。調べましたね。辞書で。「cannon」を下の方に降りていくと、馬具の用語として馬の口につける丸轡の意味がある。これだと思いました。私の辞書には、「loose cannon」では載っていない。「ゆるい丸轡」ということは、つまり「べらべら余計なことをしゃべる」という意味でしょう。だからシベリア(=国防総省)に送られた...と。

 この表現は、会話に使えそうですね。日本語で言えば、「口が軽い」ということでしょう。しゃべる分量ではなく。それにしても、Pentagon が Siberia というのも面白い。今はワシントン全体の中で予算も削られほされている、という意味でしょうか。それとも戦時代の産物だから。それとも.....。

 「Siberia」といえば、ものすごく鮮明な記憶があります。1976年の暮れにアメリカに行った当初。Thanksgiving の時で凄く寒かった。その時アメリカ人が、「ライク・サイビリア」と言ったのです。これが分からなかった。しばらく。あるときはっと、「like Siberia か.....」と思ったのです。英語でシベリアをどう発音するかなど、習っておりませんでした...ハイ。これを言ったアメリカ人は、「この日本人は、シベリアも知らんのか...」と思っていたかもしれませんね....ハハハ
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 ところで、右側の写真は土曜日に我が家に来た西村さんです。ご苦労様。小生の写真を撮ろうとしたので、撮り返しました。


98年01月22日(木曜日)

 今日は英語のメールがいっぱい来た日でした。というのも、一年か二年前に「World Birthday Web」というのに登録したんです。遊び半分で。ycaster の名前で。「これは一体誰だ」「得体の知れない人間」と思いながら、メッセージを送ってくるんでしょうね。世界各地から色々な連中が。暇だったり、宣伝だったりで。まあ、返事は出してません。別に害になるメールも来ません。特別の日(と言ってももそれほどでもないのですが)にメールがたくさん来るというのは、悪い気はしない。去年のこの日もこんなことを書いたような気がする。自分の誕生日に、日頃よりメールボックスをたくさんにしたいという人は、登録すると良いと思います。いくつか日本語のメールももらいました。tks。(^_^)(^_^)
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 それにしても、クリントンというのは面白い奴ですね。一国の大統領に向かって「奴」もないものですが、次々に出てくる話題がこの手のものなので、ついそう呼びたくなる。今度はホワイトハウスに来ていた intern(実習生) の女性との話。それ自体は倫理問題。問題なのは、このモニカという女性に自分との関係を「なかったことに」と頼んだかどうか。クリントンは宣誓証言の中でこれを否定していて、モニカという女性も否定しているのだが、彼女(24才)は自分のホワイトハウス時代の同僚であるトリップさん(48才)との電話の中では「頼まれた」と言っていて、それをたまたまか意図的かトリップさんが録音していて、それが検察官の手に渡っているということらしい。

 も一つ疑惑として出てきているは、モニカさんの就職(転職 ? 最初は国防総省への、次にレブロンの広報への)にアメリカの国連大使であるリチャードソンなどが動いたらしいという点。これには隠蔽工作の臭いがする。ワシントンでの見方は、今回の事件は彼が大統領になる遙か前に起きた事件、例えばポーラ・ジョーンズさんやジェニファー・フラワーズさんとの事件などとは質的に違い、仮に事実であることが判明すれば、クリントンの政治生命をも奪いかねないものであると見られているという。

  1. そもそも、事が起きたのが現職時代の、しかもホワイトハウスの中である
  2. 宣誓を行って喋っていることが事実と相違したと言うことは、偽証罪が成立する可能性がある
  3. 従って、場合によっては「大統領弾劾」にまで進む可能性がある
 ということらしい。日本のマスコミはまだまだ扱いが小さいのですが、例えば22日夜に読んだニューヨーク・タイムズも、ワシントン・ポストもこれが一面トップです。しかも関連の記事が多い。クリントンも何回も記者会見したり、テレビに出たりと大変だったようです。中でも一番面白かった記事は、これはニューヨーク・タイムズと契約している人しか読めないので問題ですが、モニカさんとトリップさんの関係に関するこの記事です。それによれば、モニカさんは、実際にクリントンを好きだったわけで、強制された関係を持ったわけではないと言う。

 政治家とその夜に関しては、昔から種がつきない。イギリスの政界ではこの問題は定期的に起きる。比較的寛大なのがラテン系の国々です。例えばフランス。ミッテランには隠し子がいたし、それをマスコミも知っていたが報道することも、書くこともしなかった。アングロ・サクソンはちょっと違う。日本は以前はラテン系だったが、最近はアングロ・サクソン系になってきている。「政治家は、きちんとした政治だけやっていればよい」という意見に、私としては賛成です。こまかく問いつめていったら、人間どこかに何か過去にひきづっているものがある。誰も政治をやらなくなってしまう。

 しかしクリントンが面白いと思うのは、大統領になる前から「女性問題」があれほど騒がれながら、ホワイトハウスの中に入ってもまだいろいろ活躍している、というところ。普通はちょっと、控えるでしょう。モニカさん以外にも、キスされたとかいろいろ噂になっている女性もいるらしい。それだけ urge が強いと言うことでしょう。しかし、ヒラリーもチェルシーもいる住みかのなかでですから、なかなか肝が据わっている。もっともケネディもそうだったらしい。カーターやブッシュにはそういう噂はなかった。レーガンもそうです。これは何かの本で読んだのですが、アメリカの歴代大統領の大体半分は「異常性欲者」だったという。むろんどうやって調べたのか知りませんが。まあ、勝手なことを言わせてもらえば、クリントンもちょっとビョーキ気味(滑稽味のある)かもしれない。ただし、偽証は滑稽味とは言えない。

 むろん、本当に大統領が「弾劾裁判」ともなれば、アメリカの繁栄に大きな貢献はしていないと言っても、knee-jerk reaction としてはちょっと株が売られたり、ドルが売られたりはしそうですね。少なくとも、話が新しいうちは......。


98年01月21日(水曜日)

 久しぶりに地下鉄「東西線」に乗ったら、おんや窓枠がいやに少ない。というより、ドアとドアの間の窓がでっかく一つあるだけで、それを区切る枠がないのです。つまり、非常にすっきりしている。まあ気付いていた人は、「何をいまさら」というんでしょうが、わたしゃ初めて気が付きましたので。なかなか良いですね、綺麗で。地下鉄ですから、一枚の大きな鏡のようになっている。

 ガラス(かどうか知りませんが)が強固になったことで可能になったと思いますが、多分製造費の削減にも役立っているのでしょう。日頃なにげなしに使っている乗り物でも、ちょっと変化していると驚く。電車で言えば、一人一人座席の幅をもうちょっと広くできないものでしょうかね。最近の日本人はやはり体格が良くなった。まあ、一台の車両に座れる人間の数をなるべく多くしようということでしょうが。もう3センチ幅を広げてくれると助かる。それから、オフィスが青山にあるので「銀座線」によく乗るのですが、あの電車はどうしようもなく狭い。頻繁に来るのは取り柄ですが。線路の幅を狭くしたが故の結末ですか。ああいうのは、先見の明が大事ですね。
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 今週の月曜日だったか日経ビジネスの黒沢・編集第二部長や深尾・日経PC21副編集長と食事したときにもらった2冊の本のうち、簡単に読めそうな「明るい会社 3M」(日経BP)を昼休みにちらちら読んでいたら、これが結構面白い。今月19日の発売ですから、ほやほやの本です。誰が書いたのかと思ってみたら、日経ビジネスの副編集長やら編集長ら4人の記者が書いている。

 「ポストイット」はよく使う文房具ですが、まずこの発売に至る経緯が面白かった。「それは失敗から生まれた」が本の帯の売り文句にもなっているのですが、私が興味をもったのはそもそもの製品化のきっかけが、アート・フライという発案者の教会での出来事だったということです。歌を歌おうとしたら、分厚い聖歌集にはさんでおいた一枚のしおりがすり抜けて床に舞い落ちた。「落ちないしおり」はないのか....というのがポストイット製品化のスタートだったという。あとは、張ってももとの紙を傷つけないだとか、すぐはがれるなどの条件を満たしてできあがり。そこでは他で一回失敗した技術や未完成品を使ったという。「失敗した技術を使った」という部分が強調されて、「失敗から生まれた」という解説になっている。

 しかし私に言わせれば、「なぜこのしおりは落ちるのか。落ちないしおりは....」と考えた奴がやはり偉いと思う。正直言って、私だったら「もうちょっと気を付けて本を開ければ...」といった常識的な観念にとらわれていたと思う。商品の開発戦略に関して言葉を二つ覚えました。

market in (マーケット・イン)
product out(プロダクト・アウト)
 
 前者は、「市場の声を聞く」方法。あとは「メーカーの側の発想で開発する」方法。3Mという会社は徹底的に後者にこだわるのだそうです。その理由は
  1. 顧客が求めるものは、常に今ある商品の延長線上でしかないという限界がある
  2. それを超える画期的な商品は研究者が考えた方が生まれやすい
  3. 安直な「顧客ニーズ重視」は、「顧客ニーズ迎合」に転落する恐れがある
  4. ニーズに迎合した商品はどのメーカーの開発担当者でもすぐに思いつく
 などが理由らしい。無論、プロダクト・アウトといっても、消費者を無視するわけではない。それは常に念頭にあるのです。

 しかし重要なのは、一般的な消費者はともかく「自分にはこういうものが欲しい」「自分はこれが楽しい」というものの延長線上に結構ヒット商品があるということです。例えば、ウォークマンは「歩きながら音楽を聞きたい」という井深さんの我が儘を製品にしたら大ヒットしたという。「落ちないしおりはないのか」というのも、考えてみれば我が儘です。ということは、メーカーの研究者は実は常識にとらわれない「我が儘で自由な発想をする奴が良い」ということになる。むろん、それだけでは通用しないでしょうが。実は研究者だって消費者の一人ですから、一人の研究者の「我が儘」を深めるというのは実は market in なのです。

 ということは、「これはこういうもんだ」とおとなしく考えずに、なんでこれはここまでなんだ、何でこんな事ができないんだと考え続ける、閃き続けるということが必要だ....ということなんでしょうな。新製品は、ひらめきや不満、ときめき、それに勝手な楽しみから生まれることが多い、ということでしょうか。


98年01月20日(火曜日)

 来週のテレビ東京の朝の市況番組である「マーケット・ライブ」に私のこのコーナーによく登場する姜さんがゲストになることに決まりました。多分。事故もないでしょうから。今朝も姜さんから電話があって話をしていたのですが、三原さんから一つ頼まれていた。三原さんも姜さんをご存じで、「今度電話があったら番組に出ていただきたいと話しておいて下さい.....」という事だったので、電話をもらったついでに「今度日本にいらっしゃるのは何時ですか....」と訪ねたら、27、28、29とのこと。そこで、テレビ出演の話をしたのです。

 残念ながらこの三日は三原さんの持ちの週ではない。内山さんの担当週です。しかし、三原さんから内山さんに電話が行って、28日で決まり。まあ姜さんは大宇証券の東京事務所長を長くしていましたから日本語は問題ないし、日経金融新聞にも頻繁に登場しますから、日本人のゲストと同じですね。朝早いのが気の毒ですが。それは私が出るときも同じ。スタジオ入りは大体5時半です。姜さんとは私も別途いつもの仲間と一緒に会うことになると思います。28日をお楽しみに。
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 Foresight の最新号が送られてきた。「1998年のキーパーソン」のコーナー向けにグリーンスパンを去年最後の原稿として書いていたのですが、それが活字になったという訳です。昔は、自分のあまり綺麗とは言えない字で書いた原稿が綺麗に印刷されてくるのが楽しみだったのですが、最近は最初からワープロで書きますから字は最初から綺麗だし、かつて程の感激はない。しかし、文章が雑誌なり、本なりの「完成形」になるのは楽しみなものです。

 本や雑誌とネットと何が違うかと考えてみると、やはり「形」です。本や雑誌には形がある。ネットは、フォントからなにから読む側でいくらでも変えられる。それが融通無碍なところですが、文章を書いて最後に残したいのはやはり「形」なのです。ですから、自分が書いた文章が、形のある雑誌や本になるのはいつでも楽しみなのです。

 それは置くとして、今年第一号の Foresight はなかなか力が入っている。「1998年のキーパーソン」にしても、「榊原英資」「奥田碩」「熊崎勝彦」「グリーンスパン」「エリザベス・ドール」など多彩。全部読んではいないのでまだ全体を論評できないのですが、ドールが次期大統領の有力候補だなんて知りませんでした。奥田さんのセクションも面白かった。お奨めです。
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 雑誌といえば、「アステイオン」の97年秋号に「資本主義の脅威」というジョージ・ソロスの論文があって、これもなかなか示唆に富む文章です。彼のやっている財団はインターネット上にサイトを持っている。私のリンクのページに入っているのですが、URL はhttp://www.soros.org/と非常に分かりやすいものです。彼の最初のページに流れてくるメッセージは彼の考え方を端的に表している。

 The concept of open society is based on the recognition that people act on imperfect knowledge and nobody is in possession of the ultimate truth.
 共産主義が地上から消えた今、資本主義そのものが「開かれた社会」への脅威になっているという主張を展開している。「市場の失敗」を論じているのだが、私はまだ「市場の失敗」より「政府の失敗」を語るのが妥当な時期だと思っているのですが...。


98年01月19日(月曜日)

 おひさし、おひさし............

 実に久しぶりに、「原稿用紙」に字を埋める作業を開始しました。頼まれていたちょっと長い原稿を書くために。といっても、ペンで原稿用紙に字を書くのではない。パソコンのワープロソフト上です。ワード97の場合は、「ファイル」の「新規作成」でウィザードを開くと、「論文・報告書」の中に「原稿用紙」があって、必要に応じてウィザードを進んでいくと、原稿用紙フォーマットになる。私が使うのは、A4の横紙に20×20×2で一枚に縦書きで800字書きます。400字30枚の原稿を頼まれたとすると当然ながら15枚書けば良いわけで、字数を揃えるのに便利です。

 字数を会わせるだけなら、ワードの場合は「ファイル」→「プロパティ」→「詳細情報」で字数は分かるのですが、原稿用紙15枚を想定しながら、「今何枚目だから....こう展開して....こう配置して...」と想定しながら進められるのが便利です。印刷も、原稿用紙の目を残して印刷することもできますし、「変更履歴」もそのまま残すことが可能。ちょっとクラシックな感じがして良い。自分の書いた文章が原稿用紙でどこまで来ているかを調べるには、ウィザードで「原稿用紙フォーマット」を作っておいて、そこにコピーしたファイルを落とします。そうすると、原稿用紙で何枚何行書いたかが分かる。これも便利な使い方です。

 かつて(と言っても80年代の初めの話ですが)は新聞社用に設計したシャープの「書院」に日本語の縦書き入力があったくらいでしたが、最近はかなり多くのワープロ、パソコン用ワープロソフトでこれが出来る。ナイス。まあでも、日常的には文章を書くのはA4の横書きが圧倒的ですな。これが自然で便利ですから。ワードの「ファイル」の「新規作成」に「論文・報告書」がない方は、コントロール・パネルでoffice の cd-rom を入れて「アプリケーションの追加と削除」をする必要があります。
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 先週だったか、石を使うあるチンパンジーの群の話を NHK が放送していてこれは面白かったですね。中学生の頃、「人間は道具を使う動物である」とあたかも他の動物は道具を使わないかのように教わったのですが、チンバンジーはこの番組では完全に「道具」(石、棒など)を使っていましたね。だから、あれは間違い。台となる石の上に固い木の実を乗せ、それを手に持った石でたたくことによって実を割って中を食べるのです。

 面白かったのは、2才半から6才くらいまでの子供チンバンジー(平均寿命は40年くらいらしい)の時のみ、この類人猿は道具としての石の使い方を習得するという。他の石を使わない群から例えば10才くらいで来た(通常はお嫁さんとして)とすると、もうそのチンパンジーは道具としての石の使い方を全く修得できないのだという。石の使い方をさっさと覚える子供チンパンジーを見ていて、パソコン覚えの速い子供を思い浮かべました。彼らは実に速い。

 対して、少し年齢が上になるとチンパンジーの場合は全く石の使い方を覚えない。人間は訓練すれば出来るようになるし、個の差が大きくて、年齢が上でも直ぐに覚える人もいる。人間の方が、「道具の使い方修得における年齢格差」を縮小したことになる。ということは、新しい物はやはり何でも速く修得したほうが良いにこしたことはないが、「年をとったからだめ」とおもっちゃうのは、チンパンジーとあまり変わらず、人間だったらやはり年をとってもいろいろなことに挑戦しなくてはいけない......(^_^)(^_^)ということかも。

 まあ、「人間はどこまでチンパンジーか ?」という本によれば、人間とチンパンジーの遺伝子で違う部分はたった1.6%しかなく、98.4%は同じだということですから、似ているのは仕方がないのですが。しかしこれは、生物界では、「ほんのちょっとした違いが、いかにこれほど大きな差を生むか」の良い例でしょう。人間の社会でも、ほんのちょっとした差が最後の選考の時には差を生んでいる......のかもしれませんね。


98年01月18日(日曜日)

 雨の日曜日でしたが、午後西麻布まで出かけました。近く開かれる第二回創作鍋大会の準備の為。全日本鍋物研究会の主催により、今年も1月の下旬に銀座で開かれる。昨年の模様はこのページに収録してあるのですが、今年も同じような盛り上がりになりそうです。去年は、味では絶対一番だったと思うのですが、材料が高価すぎたことと、名前が鍋らしくなかったことでちょっと票の集まりが良くなかった。多数決ですから。

 今年は知恵を絞って行こうと思っています。メンバーは去年の4人と同じ。茶楼のお姉さま達二人と、私と内藤。去年は何組の参加だったっけな。ウーン、鍋研の人達も結構このページに立ち寄っていますから、秘策は公表しないでおこう。でもまあこの大会の順位はあまり意味がない。みんな遊びでやってますから。寒い1月の末に鍋を作って競うなんてのは結構面白い試みでしょう。何よりも参加すると、一挙にいろいろな独創的な鍋が食べられることです。去年の鍋は、一つ一つ結構よく思い出します。今年も楽しみ。
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 ところで内藤君と帰ってくるときに西麻布から一緒にタクシーに乗ったのですが、しばらく話していたら移動電話のコール音がする。でも、小生のやつとは違うのです。最初は隣の車の人の電話が鳴っていると思った。音が小さかったので。しかし、しつこい。自分のではないし.....とお尻に手をやってみたら、見慣れない移動電話があるではないですか。私のとは違う、最新のPタイプです。私自身がかなり使い勝手を知っているドコモの電話だったので、「もしもし」と出てあげました。そしたら、我々の直前にこのタクシーから降りてきたお客さんでした。私も車中に移動電話を忘れたことがありますから、気持ちは分かる。凄く焦るのです。すべての通信から遮断された気分になって。

 運転手さんに渡して、落とし主が営業所に取りに行くということで話がまとまったのですが、しかし最近の移動電話は既に情報の宝庫になっている。落とすのは危険ですね。まず第一に最近の電話は少なくともメモリーが300くらいあって、電話の相手先が名前付きで多数入る。少し使い方を知っている人間ならば、悪さをしようとしたら簡単です。直近で一番かかってきたランキング(20位まで)もあるし、でれなかった電話の番号を簡単にチェックし、コールバックする機能もついている。とにかくスグレモノなのです。使い方を習熟している人間には。

 しかしそれは逆に言えば、習熟している人に拾われると限りなく危ないマシンなのです。落とした人も、拾ったのが私で良かった。(^_^)(^_^) 使われるのを防ぐためには、暗証番号付きの簡易ロックを少なくともかけておく必要があるのですが、これは操作は簡単ですが、いちいちロックするという作業がなかなか面倒。従って、運悪くひどい人に拾われたら電話を使いたい放題にされてしまう危険性がある。無論、直ちに電話会社に電話して停止することは可能で、私もそれをしました。でも、面倒なのです。やはり落とさないのにこしたことはない。

 しかし運転手さんと話していたら、電話の落とし物は異常に多いのだそうです。そしてひどく迷惑なのだそうです。そりゃそうでしょう。後処理は大変だ。大体車中での電話には頭に来るそうです。突然後ろのお客さんが話を始める。自分に話しかけているのかな....と一瞬ドキッとするのだそうです。すると電話。逆に、多分電話だろうと思って無視していると話しかけられていたりする。だからその運転手さんが言うには、「電話するときは、一声かけて欲しい」というのです。

 確かに。突然後ろの人が喋りだしたら、心中穏やかではないでしょう。自分が運転していたらそうだろうと思う。事故のもとにもなりかねない。タクシーの中で移動電話するときは、皆さん事故から自分を守るためにも、運転手さんに一言声をかけましょうね。
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 インテルが「World Wide Wait」(^_^)(^_^)の解消を狙って月曜日に新しい技術を発表するとウォール・ストリート・ジャーナルに報じられている。新技術は「Quick Web Technology」と呼ばれ、絵がたくさん入ったページなどについてgraphical なものの幾つかを圧縮して伝送必要量を削減し、アクセスを敏速なものにするという。この結果、graphics の品質は劣化するもののアクセス・スピードは大幅に向上するという。この技術は、インターネット・プロバイダーが我々最終需要家がアクセスしたウェブ・ページを cache したり貯蔵して、次に最終需要家がアクセスしたときには敏速に要求されたデータを提供する形も取れるようになると言う。

 我が家は64kのISDNなので、普段は特に「WAIT」だと感じることはないのですが、テレホーダイが始まる夜11時から12時半ごろまではやはり「WAIT」状態になる。ネットはスピードが命だから、スピーディになるにこしたことはない。もっとも、新技術を採用したネットサービスはアメリカでは月5ドルの支払いを要求されると言う。年にして60ドルと結構高い。どのくらいスピーディになるかが、普及するかどうかの鍵でしょう。ユーザーは通常に比べて何%程度パフォーマンス・ゲインがあったかどうかを知る事が出来るという。一方で、劣化しない graphics の絵を要求することも可能だという。まあ、日本にこのサービスが入ってくるのにはちょっと時間がかかるでしょうね。


98年01月16〜17日(金〜土曜日)

 メールや電話の多い金曜日でした。休みの谷間だというのに。でも、今日は一枚の葉書の紹介から始めましょう。左にあるのは、私が今年もらった年賀状の中で「一番奇抜で、(^_^)(^_^)笑えた年賀状」です。個人のものやちょっと公表できないものは別にして。はは、飲み屋の年賀状ではありません。「東京マーケット・フォーカス」(テレビ東京)をやっていたころに担当してくれていたスタイリスト会社「クレッシェンド」の稲垣さん以下、スタッフ一同の賀状。外側の模様といい、ピラミッド型の人の並びという、一人一人の表情といい、よく考えられている。彼女はスタイリストの会社だけではなく、ハワイでのベビーカー貸し出し会社の運営など事業を拡大中。赤ちゃんを抱えてハワイに行くが、向こうでベビーカーがないがどうしよう....という人には、クレッシェンド(向こうの会社の名前は知りません)がお勧めです。稲垣さんには、「表彰状」を送っておきました。
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 テレビ東京といえば、朝の「マーケット・ライブ」の吉野 文ちゃんから、「先月パソコンを買い、今日初めて伊藤さんの.....」とメールをもらいました。「情報満載、内容充実.....(^_^)(^_^)」とある。「また寄らせて....」どうぞどうぞ。非常に感じの良い、育ちのよさそうな女性です。「Aya Site」の立ち上がりはいつぐらいになるのでしょうか。もうAyu Siteはありますが。

 も一つテレビ東京といえば、こちらはファックスで内山さん(マーケット・ライブ、WBS)からジョークをもらいました。最近中国に行って来られた成果(^_^)(^_^)と見ましたが.....。

サッカーのマラドーナ、オペラ・テノールのプラシド・ドミンゴ、それに中国の李鵬首相が連れだって旅行に出かけました。

国境警備隊のポストで誰何されました。

マラドーナはサッカーボールを一蹴り。
警備兵は、「ああ、マラドーナさんお是非通り下さい」

ドミンゴは、――――――――(それらしく節付けする)とオペラの一節を披露。
警備兵は、「その喉は確かにドミンゴさん。どうぞどうぞ....」

最後に登場した李鵬は一言、「俺は李鵬だから何もできない........」と何もせずじっとしている。
それを見た警備兵は、「ウーン、確かに何もできない。それはそれは李鵬さんに違いない。どうぞどうぞ.....」

3人は無事に旅を続けたそうです........

 そうなんですか。李鵬という人は、そんなに「何もしない」ことで有名な人ですか。これはちょっと知りませんでした。まあ、中国では朱鎔基が rising star ですから、李鵬さんはちょっと影が薄くなってきている。中国で思い出しましたが、「金魚」の最近の出し物は、「覇王別姫」(はおうべっき)になっていた。この映画は良い映画でした。今でもシーンのいくつかを思い出す。「金魚」でも舞台では中国語が飛び交ってました。

 昨日紹介した小野さんのお知り合いである官庁にお勤めの小島さんとおっしゃる方からは「「スピードの経済」を拝読して以来、ダイアリーを愛読さしています....」ということでメールをもらいました。こういうメールは嬉しいですね。良い意味のチェーン・リアクションです。近く小島さんとも、またいろいろな人を交えて食事でもしたいものです。
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 電話といえば、韓国大宇証券の姜さんから電話がありました。最近彼とは頻繁に電話をやり取りしていますが、今日のテーマは「東京の株」(すごく上がりましたね)と、アメリカにおけるデフレ論議。むろん韓国の株も非常に上がっている。これは先週MSIのレポートを読んでいて思ったのですが、「経済の不均衡」という観点からのアメリカのファンドなどの関心は徐々にアジアから中部ヨーロッパ(ハンガリー、ポーランド、チェコなど)に向かっている。アジアはあのスハルトでさえ、IMFとの協議で国内経済改革を約束した。問題は残っているが徐々に形が付き始めている。としたら、ポートフォリオに占めるアジア資産の割合が極端に落ちている海外機関投資家は、組み入れを始めなければならない。むろん選別の問題は生じますが。

 アメリカにおけるデフレ論議については、姜さんにはFEDのサイトを紹介しておきました。まだ1月3日のグリーンスパン講演もお読みになっていないようだったので。そうそう韓国と言えば、今年最初の news and analysisを第一投資顧問の下村社長が韓国に持っていって、姜さんに見せ、それを姜さんが「朝鮮日報」の記者に話したら、それが結構大きな記事になったのだそうです。ソウルから記事を送ってもらいましたが、読めない。言葉ができないというのは悲しいですね。


98年01月15日(木曜日)

 ハハハ、15日は日中3時間くらいしか起きていませんでしたね。あとはひたすら寝ていた。まあ、家に帰り着いたのが午前6時近くでしたから。shinoby 君など悪い友達(^_^)(^_^)に誘われて14日の夜11時ちょっと過ぎまで遊んでいたら、メンバーの一人が「電車がない」と言い出したことで、朝まで六本木で過ごしてしまいましたので。何軒も行きましたがやっぱしカラオケ屋が一番安い。店を出たのが5時半で、その時にはまだ雨が雪に変わった直後。しかし、六本木は人で埋まってましたね。タクシーを拾うのに苦労した。はは、日本人もまだ活力がある。

 安心したのは、掴まえたタクシーがスタドルをはいていたこと。ちょっと滑りましたが、それを聞いて安心して乗っていられた。普通のタイヤの車に比べて、雪掴みが全く違う。夜のニュースによれば、チェーンとかこの手のタイヤがめちゃめちゃ今日は売れたらしい。どうしてか知りませんが今年の東京地方は雪が多い。我が家には長靴というものがないのですが、日中ちょっと家を出たときに、「こりゃ長靴が必要や」と思いました。まあ、今年の冬は「備えあれば憂いなし」ということのようで。それにしても16日の朝の出勤は大仕事ですな。
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 水曜日の話になりますが、ニッセイ基礎研究所の小野さんと昼飯を一緒にしました。小野さんからメールをもらったので、それではとあまり日にちを置かずにお会いしたもの。今まで知らなかった方とこうして知り合いになれるのがネットの便利なところです。小野さんは、日米のベンチャー企業の調査などをしていて、最近東洋経済から「ベンチャー 起業と投資の実際知識」という本を出した。私も一冊もらいました。まだ読んでないのですが、面白そうな本です。

 ベンチャーの成功の確率は、創業者の年齢、今までの経歴などである程度集中している層があるそうで、そこら辺は私も興味があるところでした。でも世の中狭いと思ったのは、私のfriendsのコーナーに登場している藪中さんと小野さんがかつて一緒の職場にいたことなど、まあ small world ですわ。しかしこうして輪が広がるのは喜ばしい限りです。
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 アメリカのみならず日本でもマイクロソフトに対する政府の動きが出てきた。日本では、占有率の高いエクセルとのパッケージでワードを新規販売機種に入れることで、マイクロソフトが一太郎に対するワードのシェアアップを狙っているのではないか、との疑い。確かに表計算ソフトはエクセルが圧倒的。これは私でも知っている。むろん、CONSENT DECREE 違反でのアメリカでの訴訟とは違うが、問題となっているのが「抱き合わせ販売」であることは同じである。

 抱き合わせ販売をしているかどうかは筆者は知る由もないが、巨大になりすぎつつある業者に対する政府の容喙は、健全なことのように見える。マスとしての消費者は、なかなかこういう行動が取れない。それを選挙を通じて国民から付託を受けた政府が、公示された法律の条項に基づいて、検査し、法律違反や実質的な権限の濫用がなかった調査するのである。国家権力は恒常的に市場経済に容喙する必要はない。国民の福祉を考えて、長期的な視点から、また法律的な観点から違反の容疑ありと思慮される時に出ていけば良いのである。

 それぞれの国の調査や裁判の結果がどう出るかは知る由もないが、市場経済も完全ではないかぎり、必要最小限に消費者の選択肢が不当に狭められていないかを監視する機関は必要であり、今はそれが国民国家の政府と言うことである。将来は、これがもっと国際的な機関に移行されるかも知れない。EUを考えると、かなり超国家的な機関が生まれそうである。企業の国境を越えた活動が顕著な現状では、徐々に企業が許容範囲を越える活動をする際に、経済の長期的な成長を考えて消費者の権利を侵害する活動を監視するのは、国民国家政府ではなく国際機関になるのが自然であり、今はその前段階ということだろう。「抱き合わせ販売」について言えば、常識的に見て「エクセル+一太郎」の人気バージョン同士の PREINSTALL 版が極めて少ないのは不思議な気がするのだが.........


98年01月14日(水曜日)

(^_^)(^_^) 雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、東京都杉並区の15日午後12時半ごろの雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、皆さん、滑らないようにしましょう、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪、雪


98年01月13日(火曜日)

 昨日、こけない歩き方の話を書いたのですが、まさか自転車でアイスバーン上を走る人がいるなんて思いませんでしたね。結構居ました。そしてこけてました。私も朝一つ目撃しましたし、会社でも知り合いの女性がひどく転んだと言っていた。危ない。今朝乗ったタクシーの運転手も言ってました。とにかく、バイクと自転車が危ないと。絶対駄目ですね。アイスバーンの上の二輪車は。アイスバーンがちょっと盛り上がっているだけで、二輪車は均衡を保てなくなる。時間がかかっても、降った雪が、解けた雪がアイスバーンになった日には、歩くしかない。危険ですよ、後ろに子供を乗せて陽当たりの悪い寒々しい細い道を自転車で通るなんて。悪いことに、15日、16日とまた大雪が降るらしい。皆様、お気をつけて。
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 インターコンチとロイヤル・パーク(ランドマークタワー)に挟まれた横浜の新しいホテルである「パン・パシフィック」に海外からのお客さんがあってわざわざ行きましたが、ここは新しい試みをしていました。ホテルというのは通常は客室階のフロアでも誰でも入れるように出来ている。都内のホテルも大部分はそうです。ホテルの上階にバーやレストランがありますから。途中で降りれば入り込める。ホテルの中の通路は公用道路と同じです。

 しかしこのホテルは、ルームキーをエレベーターを動かすキーとしても併用している。例えばフロントで手続きして24階の部屋にチェックインするとする。利用者はフロントでもらったルームキーをエレベーターの右上にある差込口に入れるのです。そうすると、自然と24階のランプが付きその階に移動するのです。逆にいえば、ホテルからもらったルームキーをもっていなければ、どこの階にも行けないし(ルームキーを差し込まねば、階を押してもエレベーター・ランプが付かない)、もらっても自分の階にしかいけないということになります。それでは、同僚が他の階に止まっていた場合はどうでしょうか。「ロビーで会え」「さもなければ、一緒に行動しろ」ということでしょう。

 このシステムは考えてみれば、非常によく出来ている。他の階を覗くこともできませんから、プライバシーが極めて高く維持されることになる。従って、このホテルの公共施設(レストランやバー)は、下の階に集中しています。バーも2階にある。上にはない。つまり、このホテルのエレベーターは、カード式のルームキーを持っている人だけの専用エレベーターということになります。レストランやバーに行くお客と一緒になると言うことがない。

 聞くところによれば、このホテルは昨年の8月に開業した東急と住友グループのホテルで、海外展開を狙って造ったホテルだそうです。ウーン、プライバシーの維持という点では、日本でも有数のホテルではないでしょうか。フロントも日本調で極めて特色のあるホテルに仕上がっている。それにしても、桜木町の辺は親戚もいてよく行くのですが、着実に綺麗になっていますね。独特の雰囲気になっていて、QUEEN'S というような名前の大きなショッピング・センターも出来ている。ドッグ・コンサートの場所もある。楽しめるサイトになってきました。


98年01月12日(月曜日)

 あまり時候の話は好きではないのですが、寒いですね。今日も、とっとと退社して6時過ぎには家に帰り着きました。電車に乗ったら、「いつもの7割の間引き運転をしております...」とアナウンスしてました。なんと雪の多いことか。予定があったのですが、まあ大した予定ではないので、キャンセル。しばらくは足下がすっきりしない日々が続きそうです。

 足下といえば、社内メールで「札幌に勤務した経験から、こう歩けば良い」といったメールを同期がわざわざ送ってくれました。笑いながら読みましたね、このメールは。それによると、雪やアイスバーンの場所では絶対つま先歩きをするべきだというのです。踵を中心に歩くとこけるのだそうです。私はスケートを相当やるので、彼が言っていることはよくわかる。スケートがうまいかどうかはどちらに転ぶかでわかります。仰向けに転ぶのは下手。前に転ぶ人はうまい。体重は前にかけなければいけないのです。それから彼が教えてくれたのは、、雪道では絶対両手を空けておくべきだということ。バランスをとるためにも、万が一転ぶときにも手がふさがっていたのでは危ないというわけです。

 あと気をつけなければならないのは、歩幅を小さくすること。まあ、当たり前ですなこれは。氷の上を大股で歩く人はいない。雪道や氷の上での歩き方は、たとえば床が濡れた雨の日の電車の中での移動などに使える。滑りやすいところはどこでも、体重をつま先にかけて少し前屈みに歩幅を小さくして歩く......。みなさんこけないようにしましょう。別にこけてもいいけど、あとが面倒じゃないですか。
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 ところで、コンピューター・ソフトウエアはほんに「教え」「教わり」ですな。今日は昼は青山の ROY'S でちょっと用があってKIN ちゃんNORIちゃん らと食べたのですが、ウーン二人ともワードの「変更履歴」と「版の管理」を知らなかったな。これはかなり便利な機能ですよ、皆さん。「変更履歴」は、「ツール」の中にあってまあ言ってみれば「赤筆」ですね。自分の文章でも、他人の文章でもこの機能を利用して直すと、「赤」が入ってどこを直したかよくわかる。何人かでやっても、誰が何時直したかを教えてくれるすぐれもの。何人かで同じ文章に筆を入れるのには適している。「版の管理」は「ファイル」の中に入っている。自分で文章を各段階でとっておくのに便利です。

 昼休みは「俺の方が知っていたな」てな感じで帰ってきたのですが、午後は一転して教わる立場。「吹き出し」。なんとなくそういう機能があること走ってましたが、ある作図をするために調べていて、ある若手に聞いたら簡単に教えてくれた。word 97では「表示」→「ツールバー」→「図形描画」の「オートシェイプ」。この機能には感激しましたね。フローチャートなどが完璧に簡単に描ける。その中でも、私は「吹き出し」という機能を使う必要性に直面していたのです。英語の文章があって、そこに簡単に日本語でコメントするときなど使えそうなのです。ワードをもう2年以上使っているのに、初めて気が付くのですからソフトウエアは奥が深い。まあ、ほとんど解説書を読まずにやってますので。
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 ところで、KIN ちゃんのページはつい最近立ち上がったばかりですが、まあ知らない人が初めて行ったらちょっとびっくりするかもしれない。日記は、1997年の11月21日の「漠然とした不安」から始まり、翌日が「早朝の電話」。もうわかるでしょう。「不安な時代の道標」.....というより、本人も見ていると「元気の元」という感じですが。良かったら、立ち寄ってやって下さい。
 


98年01月11日(日曜日)

ははは、金曜日に会ったばかりの力士がどうなったか気になりますね。相撲の初場所が始まった。大島部屋は成績が良い。旭鷲山は負けましたが、旭豊は曙を破る金星をあげ、また旭天鵬も勝った。また、我々と一緒に食事をした旭弁天も幕下西11枚目で勝ったようです。それはこのページを見れば分かる。

 今日はたまたま NHK の「サタデー・スポーツ」を見たのですが、旭天鵬のミニ特集をしていた。それによると、彼はモンゴルから来たものの、激しい稽古やモンゴル恋しさに、部屋を脱走して一度国に帰ったこともあるそうだ。親方や旭鷲山が「もう一度やらないか」と連れ戻しに行って、今の彼があるという。家族の応援もあったようです。家族の中では、妹さんが一番彼にとっての応援団になっているようです。妹さんは今日本に来ていて、旭天鵬の出しているお金で日本語を学んでいるという。「負けると彼女が日本語を勉強できなくなる」ということで頑張っているという。

 「自分の為でなく、誰かのために」というのは、確かに力になる。最高のスポーツ選手でも、最後の最後は誰か、母親だったり、連れ合いだったり、父親だったり、コーチだったりの顔を思い浮かべながら走り、飛び、泳ぐという。人間には、自分の行動を見守ってくれる誰かが必要なのです。NHK のそれは短い特集でしたが、旭天鵬とその妹の話はなかなか良かった。

 今まで気が付かなかったのですが、相撲の取り組み結果はこのページの取り組み結果に全部載っている。何時頃更新されるのか知りませんが、まあ私たちが夜家に帰ってネットを覗く頃には見れるでしょう。便利ですね。これからはちょくちょく寄らせてもらおうと思っています。相撲取りが作っているサイトとしては、小錦の部屋が昔から有名です。引退しましたからどうなるか知りませんが、実寸大の手形などもあって結構面白い。まあ、彼は結構器用なんです。

 祖父に言わせると「世にも不思議な職業の方々」、特に大島部屋の方々には今場所は頑張って欲しいものです。


98年01月10日(土曜日)

 ジョークを何人かの方から寄せてもらいました。笑える。二日前に掲載したのが(1)(2)でしたから、その続きとして(3)から掲載します。(3)(4)はシンガポールの中井君から送ってもらったものです。その次の三つ、つまり(5)(6)(7)は、商社に勤めている吉崎さんからもらったものです。5つとも出来がよい。ENJOY !!

 ジョークに関しては、昨年末までに集まったものをここにまとめました。そして、1998年に入ってから集まったものをここに集め始めました。いずれもチャットのコーナーにあります。それから、昨日の「相撲部屋でのちゃんこ」を拡充して、ここに新しい文章を掲載しました。写真も増やしてあります。予定していたゴルフもなかったし、今日はいろいろできましたね。一つ念願だったのは、いままで出張したことのある国の通貨(紙幣、硬貨)のうち貴重なものを額に入れることですが、その一部ができました。オストマルク(東ドイツのマルク)があったのでそれをまず。でも整理できるまでにもうちょっと時間がかかりそう。

 その3

「対米戦争」

 ある日のマレーシアの閣議にて...

 (マハ君)このいまいましい通貨危機を克服する名案は何かないのかね、君たち?

 (閣僚A)そうですねぇ...日本を見習ってアメリカに宣戦布告するというのはどうでしょう?

 (マハ君)戦争なんかやってどうする?

 (閣僚A)はい、アメリカに降伏して経済改革を実施してもらえば、日本のような高度経済成長を実現して先進国入りできるのでは無いかと...

 (マハ君)判った。しかし、もし我が国がアメリカに勝ってしまったらどうするんだ?

 その4
「奈落」

 マレーシアのマハティール首相、タイのチュアン首相、インドネシアのスハルト大統領の3人が車にのってドライブしていました。すると、後ろからものすごい勢いで悪魔が追いかけてきました。このため、3人は悪魔を追い払う相談を始めました。

 まず、マハティール首相が「国家反逆罪で逮捕するぞ」と書いた紙を悪魔に投げつけました。しかし、悪魔はそんなことは気にせずに追いかけてきます。

 次にチュアン首相が、「まぁまぁ、マハティールさん。あなたのようにいつも強面ではいけませんよ」と言って、悪魔にお経を唱え始めました。しかし、それでも悪魔は追ってきます。

 するとスハルト大統領が、「君たち、まだまだ修行が足りないな。国家を指導して30年以上の私のやり方を見ていなさい」と言いつつ、さらさらと手許の紙に何かを書いて悪魔の方に見せました。すると、悪魔は顔色を変えて反対方向に逃げていきました。

 この成り行きにびっくりしたマハティール首相とチュアン首相が、「一体何を書いたんですか?」とスハルト大統領に尋ねました。すると、スハルト大統領は葉巻をくゆらせながらこう応えました。「何、たいしたことじゃない。"注意:この先にルピアのような奈 落あり"と書いただけだよ。」

 (上の二つはシンガポールの中井さんから頂いたもの)

 その5
「日本の景気のゆくえ」

 昨年の今頃はこんなジョークが流行った。
 「97年の日本経済はホールインワンである。その心はパットしない」
 (日経新聞にも出たので、結構有名なネタ)

 では98年の日本経済はどうなるか。景気の見通しは昨年より悪そうである。ぱっとしないどころではなさそうだ。そこでこういう結論に達した。

 98年の日本経済は、ラフからのアプローチショットである。
 そこで「アイアンの9番を貸してくれ」と声をかけると、キャディが「すいません、今はカネが貸せないんです」

 その6
「金融問題」

 問い: 破綻した邦銀の社員が復讐テロを考えた。狙う相手は大蔵官僚、総会屋、郵便貯金、それにムーディーズである。しかし用意できた爆弾は3つしかなかった。どうすればよいか。

答え: 大蔵省に2発、ムーディーズに1発仕掛ける。

 その7
「アジア通貨危機」

 大金持ちのブルネイ国王が、通貨危機に見舞われている他のアジアの国々に同情して、資金援助することにした。

 まず、マレーシアに10億ドルを渡すと、マハティール首相が「ありがたい。これで国際投機筋に一泡吹かせてやる」と喜んだ。お金はマレーシアドルの買い支えに使われた。

 次にインドネシアに10億ドルを渡すと、スハルト大統領も喜んで「このお金でわが国の産業競争力を強化する」と言った。お金はスハルトのファミリー企業に流れた。

 今度はフィリピンに10億ドルを渡すと、ラモス大統領は複雑な表情であった。案の定、使い道をどうするかで国中が大騒ぎになってまとまらなかった。

 タイに10億ドルを渡すと、チュアン首相が丁寧にお礼を言った。その間に後ろからたくさんの 手が伸びてきて、お金はあっというまに消えてしまった。

 最後に韓国に10億ドルを渡した。金大中新大統領は「これっぽっちでは全然足りない。しょうがないから、国民の不満を抑えるために使うか」。・・・その後、お金はワールドカップ初戦リー グの八百長工作に使われたという。

 (5、6、7は吉崎さんから頂いたものです)


98年01月09日(金曜日)

 (^_^)(^_^)朝力士達に踏まれることを待ち、静かに信仰の対象になっている「土俵」。大島部屋で見た光景は、なかなか新鮮のものでした。「土俵」の中央には盛り土がしてあって、神主が普段は手に持つような板が綺麗に飾ってあった。朝になると、あれが片づけられ神聖な場所が一挙に厳しい稽古の場となるのでしょう......

 本日は、全日本鍋物研究会の方々と一緒に、夕方から両国の大島部屋に行き、「ちゃんこ」を食べさせてもらいました。(^_^)(^_^)大島部屋は元大関旭國を師匠に、力士20人弱の部屋。実際には大部分の大相撲相撲部屋がそうであるようにビルになっていて、その入り口に大きく写真の通り「大島部屋」と出ている。その一階に土俵があって、二階は見せてもらえなかったのですが、食事は3階でした。

 大島部屋の現在の出世頭はモンゴルから来た旭鷲山です。日本語はほぼ完璧にできる感じでした。若い衆を日本語でからかっていた。力士も「幕内」になると身なりから、立ち居振る舞いまでまったく違ってきます。風格がある。主に我々のパーティーの世話をしてくれたのは、幕下11枚目の「旭弁天」さんでした。22才、大阪出身と言っていました。15才の時に大阪から出てきて、あとずっと部屋で過ごしているのだそうです。「そろそろ十両ですね」と声をかけたら、「はい」と。まあ番付を見ても、彼が若手の頭領のような存在で、我々の食事の手伝いをしてくれた若い連中を指図していました。

 この日の「ちゃんこ」は写真の通りですが、入れるものは同じでも味付けが毎日違うのだそうです。我々が食べたのはちょっと「きむち鍋」に近いベースにちゃんこの具を入れたもの。これをしょうゆ味にしたり、また別のモノにしたりと目先を変えて食べているという。力士の朝は早い。(^_^)(^_^)朝早く起き、稽古をし、昼飯を食べて2〜3時間昼寝。午後は思い思いだそうです。この日も、旭鷲山以下幕内の3人は途中からちょっと六本木に出ていって、また直ぐ戻ってきた。支援者との付き合いもあるのでしょう。

 (^_^)(^_^)我々が食事をさせてもらった3階の大きな部屋には、チンギス・ハーンの壁掛けが掛かっていた。後で考えたら当然ですよね。モンゴル出身の力士が出世頭なのですから。我々は夕方うかがって8時ごろまで食事をして、あと退散(といっても土俵を見せてもらったり写真を取りましたが)したのですが、我々をサーブしてくれた若い力士達は、その後その場所で食事をし、それを片づけてそこで全員で寝るのだそうです。まあ、想像しただけで神経が細くては生き残れない世界であることが分かる。きっと「いびき」「はぎりし」「寝相の悪さ」を壮絶なモノでしょうね。これも一回見てみたい。

 大相撲と言えば、どんな天候になるか分からないのに、横綱貴乃花はあの極寒の長野で10分間土俵の上の装束になって土俵入りを行うという。「鍛えているから大丈夫」ということらしいのですが、吹雪にでもなったら大変でしょう。多分、我々が夕刻に見た信仰の対象にもなっている土俵と、日頃の稽古が貴乃花を守るのでしょう。大島部屋であった力士にはもっていった資料に○を付けて帰ってきました。また相撲を見る目が変わりそうです。


98年01月08日(木曜日)

 ははは、右を見ても、左を見ても、ラジオを付けても、テレビを見ても雪の話ばかりですな。東京以外の方々、また海外の方々。今(8日午後6時30分)の東京は、大雪の最中です。私も今日は予定をキャンセルして早々に家に帰り着きました。ウーン、このところちょっと長いのが続きましたから、今日は「ジョーク二題」で。

 その1

 神は、アジアの通貨危機を心配され、クリントン、江沢民、マハティールの3人の首脳をお呼びになった。そして、「事態を憂慮する。これを正すため、あと3日で世界を終焉させることとした」と述べられた。

 3人はびっくりして、それぞれの国に帰った。

 クリントンは、次のように報告した。「good newsとbad newsがある。good newsは、神がこの世に存在されることが判った。bad newsは、世界はあと3日しかもたないことだ」

 江沢民は、次のように報告した。 「bad newsが二つある。第一は、この世に神が存在していたことだ。第二は、世界はあと3日しかもたないことだ」

 マレーシアのマハティールは、次のように報告した。「good newsが二つある。第一は、自分が世界の首脳に選ばれたことだ。第二は、この煩わしい通貨危機があと3日で終了することだ」

 その2
 多国籍軍4カ国の人間が、とある途上国で捕まって3年間牢屋に入れられる事になりました。ただし、ひとつだけ持ち込んでいいよとの許しをえました。

 フランス人の男は油絵のセット一式を持ち込みました。
すばらしい絵をかきあげ、出所したあと大絵描きになりました。

 ドイツ人の男は、筆記用具一式を持ち込みました。
3年間書き続け、出所後りっぱな哲学書を出版して高名な学者になりました。

 アメリカ人の男はアメリカ人らしくガールフレンドを持ち込み(つれこみ?)ました。
3年後にはかわいい年子3人も一緒でした。

 最後の日本人は、酒か漫画雑誌を所望しましたが、禁酒国で戒律の厳しいこの国では 両方ともだめでした。かろうじて、たばこを3年分持ち込む事を許されました。
えっ、肺ガンで獄中で死んだかって?
とんでもありません。
3年後出てきたときその男はいいました。「火をくれ」って。。。

 最初は、国際金融センターの大場さんが「アジア通貨危機に関する最新のジョーク」として紹介しているとある方から聞いたもの。後者は、アイネスの内田さんからいただいたもの。ジョークが好きなのです。何か他にありましたら、私に紹介してください。

 それから、エリザベス女王のクリスマス・メッセージに関しては、MR.ITOH(むろん、わたしではありません)から早速サイトを教えていただきました。many many tks。ちなみに、そのサイトとはhttp://www.etoile.co.uk/Speech/xmas97.htmlです。


98年01月07日(水曜日)

 火曜日だったと思うのですが、韓国大宇証券の姜さんから電話があって、しばらく話をした中で面白かったのは、金大中大統領とジョージ・ソロスのソウルでの3日の会談はやはり韓国では大きなニュースになったのだそうです。そりゃあそうでしょう。金大中大統領は、国家元首です。日本で言えば天皇陛下。その人が、ソロスという有名だがなんと名付けて良いか分からない職業(普通は投機家、良く描く場合は国際慈善家)の人物と会談し、それを自国経済安定のツールにしようとした。日本では、榊原さんが国際金融局長の時にソロスと席を同じくする会議に出たときでさえ、「あるまじき」という議論が一部で出たくらいですから、大統領が会った韓国が結構騒いだのは十分予想が出来る。3日にそれを知ったときから、私は「韓国の人達は、複雑な感情を抱くだろうな」と思いました。

 姜さんによれば、事実その通りだったそうです。「恥ずかしい」という表現を使った韓国の人もいたようです。しかし、金大中大統領としてはこの会談を政治的イベントと考えた筈です。つまり、韓国独自のどんな措置を打ち出すよりも、ソロスに何らかの形で韓国にコミットさせる方が金融市場安定に寄与すると。銀行を買収するより、労働者と対決するより。そして、その戦略はこれまでのところ当たっている。韓国の金融市場はある程度の安定を取り戻している。インドネシアやマレーシアの市場が大荒れなのと対象的です。ソロスが韓国への投資方針を表明したからです。効果は絶大だった。

 ソロスに代表されるヘッジファンドの proprietary traders(自己勘定で取り引きするトレーダー)などの「macro trader」が今の世界を事実上支配しているという見方はあるし、それはある意味では的外れではない。例えば、モルガン・スタンレー・アセット・マネッジメントのバートン・ビッグス会長はウォール・ストリート・インターラクティブ版(私は6日に見ました)に載った記事の中で、

Eventually measures will have to be taken to control macro traders (hedge funds' proprietary traders), who today almost rule the world.
 と述べて、今の世界を事実上支配しているのはマクロ・トレーダーであり、であるがゆえに「最終的には、彼らをコントロールする措置が取られなければならない」と述べている。アメリカからもこうした意見が出てきているのが興味深い。

 実際の所、「ヘッジファンドが何をしているか」は今の為替市場、債券市場、そして株式市場で一番のニュースである。その大部分は根も葉もないものでその情報の錯綜具合たるや目や耳を覆うばかりだが、誰もがヘッジファンドの動きに関心を持たざるを得ないことは明らか。それだけ、彼らがカレントな力を持っていると言うことです。資金量でははるかに彼らを凌ぐ生保など日本の機関投資家よりも、彼らの方が世界で常に話題になるかは考えてみると面白い問題ですが、ここでは論じないことにします。

 一つ言えるのは、韓国の人々の「恥ずかしい」という気持ちを通り越して金大中大統領が大きな読みと賭けをもってソロスと会ったとしたら、それは政治的には極めて賢明な政策だったということです。なぜなら、今の金融の世界の「支配者」を自分の陣営に少なくとも当面は呼び込んだことになったからです。それが良いかどうかは別問題ですが。日本は資金も規制も動員して株安と円安を止めようとしている。しかし、資金の流れの方向を決めているのがどの日本の機関投資家でも、その他の日本勢でもないとしたら、方向を決めている、または決めていると思われている人間とアクセスするのは一つの方法かも知れない。安上がりな。これは冗談ですが、閣僚を輸入するというのも良いアイデアかも知れない。例えば、ルービンを大蔵大臣にするとか。むろん本筋は、資本が振り向いてくれる国ですが。

 姜さんが言っていたもう一つのポイントは、「とにかく円安は困る」という点でした。円安が一段のアジア通貨安を惹起する。円安がアジア全体にとっての迷惑になりつつあるとしたら、アメリカもドル高是正に腰を上げるかも知れない。昨日、今日の為替市場ではその動きが見えます。まあ、焦点は2月下旬のG7ですが。
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 クリップボードの履歴取得に関しては、シンガポールの中井さんから、耳寄りな情報が寄せられました。これはより一般的なソフトウエアで履歴を取るもので、使い方は前々日に紹介した QTCLIP と極めて似ている。その名前は、「秀丸エディッタ」です。「なんだ、それなら知っている...」という方は多いんでしょうね。小生も中井ちゃんから教わったときには、「ほへ」と思った。

 使い方はこうです。まず、秀丸エディッタの「その他」→「動作環境」→「ウィンドウ」と渡って、左側の上から二番目にある「秀丸の常駐」をマークします。そうすると、デスクトップ上に秀丸が常駐します。コンピューター・スクリーンの右下を見れば出ていると思います。その上で、「その他」→「動作環境」→「編集」と渡って、「クリップボードの履歴を取る」をマークします。そうして置けば、デスクトップ上で行うクリップボードに関係するコピー、切り取りのデータは「秀丸」にコピーされます。それを見るには、常駐している「秀丸」の上で、左クリック(ダブルではない)すると一番下に「クリップボード履歴」と出ます。それを渡れば良い。

 使うときは、「取り出し」を指示します。そうすると、リバースしている文章がクリップボードに送られる仕組み。QTCLIP やこの「秀丸」の機能を知ってから、仕事が結構楽になりました。必要な部分があればどしどしコピーすれば、それが常駐ソフトに残り、あとで必要なものを順番にクリップボードに送って使える。私の場合は、例えばグリーンスパン証言のいくつかの部分をコピーし、word に落とすときなどです。今までは一つ一つやっていた。これからは一気に出来る。これらのソフトには当然ながら「単文登録」のような機能もある。よくあるURLはここに残しておく手もあります。まあ小生は辞書登録してますが。探せばある、探せば出てくるソフトウエア !!!! という感じです。
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 それから一つHELP。インターネットで何かを探すときにほとんど苦労したことのない私(^_^)(^_^)ですが、クイーン・エリザベスが昨年12月25日に出したクリスマス・デイ・メッセージがどうしても見つかりません。昨年初めて英国王室は恒例のこのメッセージをインターネットに載せたことだけは分かっているのですが....。どなたかご存じの方、お持ちの方がいたら、お教え願えればと思います。


98年01月06日(火曜日)

 「Winner takes all.........Loser loses everything.」

 この言葉は、上記の私の本の中にも書きました。日本語では、「勝者独り占めの経済」とも訳されている。勝者が独り占めにするわけだから、理屈では「敗者」はすべてを失うことになる。むろんこの表現には「誇張」と「捨象」があります。あらゆる表現につきまとっている以上に。しかし、今という時代を表すのに非常に便利な言葉であることも確かです。

 事例1 私がソニーの vaio を買ったとき、つまり去年の8月にはソニーのパソコンなどまだ誰も注目していませんでした。私も秋葉原のラオックスに行って初めて見た。欲しい機種がまだ出ていなかったこと、誰も持っていないだろうということ、それに映像関係、それに他の AV 機器との相性がよいだろうということで買った。ところがどうでしょうか。今では、 vaio シリーズは大ヒットになっている。そしてソニーは「パソコンでも一人勝ち」と言われているらしい。たった半年の出来事です。誰も持っていないことが自慢の一つだったのに、私の席の直ぐ近くで仕事をしている城島まで買った。あまたある日本のパソコン・メーカーの中で、ソニーだけが売り上げを伸ばしているというのはどう理解できるでしょうか。

 事例2 いよいよネットスケープがおかしくなってきた。月曜日に同社は、昨年第四・4半期決算が 8000万 ドル台の欠損になるだろうとの見通しを発表した。この予想外の赤字見通し発表を受けて、同社の株式は NASDAQ でたった一日で21%以上も下落して、18ドル台の半ばとなった。現在同社株の時価総額は16億8000万ドル。ピーク時の53億7000万ドルに比べて著しい減価。買収のターゲットにされやすくなったということです。今朝のウォール・ストリートによれば、IBM、オラクル、サン・マイクロシステムズなどの名前が挙がっているという。

 ネットスケープはブラウザ(ナビゲーター)の販売を主な収入源にしてきた。しかし、マイクロソフトのエクスプローラー無料配布戦術で売り上げは激減。具体的には昨年第四・四半期の同社ナビゲーターの売り上げは1700万ドルと一年前の売上高5200万ドルから急減したという。むろんネットスケープ・サイドはマイクロソフトの販売戦略を同社の業績悪化の大きな理由に挙げている。同社が臨終の床に付いたかどうかは別問題として、創業以来の危機に直面していることは明らかである。そしてこのままほっておけば、ブラウザの世界でもマイクロソフトの「一人勝ち」が確定してしまう。

 事例3 世界の通貨市場を見ると、ドルの一人勝ちである。ドルはごく一部の例外通貨を除いて、ほぼすべての世界各国通貨に対して値を上げている。円は対アジア通貨に対しては強いので貿易加重平均ではそれほど下がっているとは言えず、厳密に計算すればもしかしたら上昇しているかもしれない。しかし、ドルに対する円安は現在の外国為替市場の動きを見ても顕著である。アジア各国通貨を見ても明らかなのは、いつ、どういうきっかけでそれぞれの国の通貨が持続的な反発に向かうのか展望が開けない点である。

 むろん、天まで上げ続ける通貨もなければ地に落ちる通貨もない。ただ一つ確実に言えることは、今年のアメリカの貿易収支の赤字は大幅に拡大するだろうということである。しかし今のところ市場はこの点には関心を払っていない。だからドルは、アメリカ経済の実力を相当上回るところまであがると予想することが出来る。ドルの事実上の「一人勝ち」は続きそうである。
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 「一人勝ち」とは言えなくても、「少数者の勝ち・多数者の負け」の状況はあらゆるところで見られる現象である。日本における預金の動きを見ても良い。世界の航空業界の業界地図を見ても良い。いろいろな業界における格付けの分布を見ても良い。世界の通信業界もそうです。

 なぜそういうことが起きるのか。多分「情報化」が大きく影響している。世界のどこにいても、消費者や投資家は best がどこにあるか知ることが出来る。best (またはそう見なされるもの)を知れば、その他を見ても気持ちは動かない。むしろ、それを忌み嫌うようになる。best (同)への「目の凝集」=集中現象が起こる。それが消費や投資の「大きな波」を呼ぶ。世界がセグメント(体制、国境、規制)に分けられていたときには、その凝集の程度は低かった。しかし、市場経済の地球規模への拡大の中で、その凝集度は高まっていると言える。むろん、bestも永遠ではありません。次々に入れ替わる可能性もある。しかし、寡占、独占に至れば、入れ替わりの可能性は低くなる。

 「一人勝ち」「少数者の勝ち」は悪いことでしょうか。その過程では、激しい競争が起きますから経済は効率化する。効率の悪い参加者は退出し、効率化と安値がもたらされる。この時点では経済にはプラスです。しかし、寡占、独占状態になるとどうでしょうか。価格決定に専横さが出てくるでしょう。アメリカの航空業界には、その兆しが見える。マイクロソフトに関しては、95年のコンセント・ディグリー(同意審決)違反という名目ながら、アメリカ政府の挑戦が始まっている。

 事前にどこかに線を引くことはできないでしょうか。世界各国の政策を見ると「世界市場での競争」という観点から国内の独禁政策は緩和されつつある。しかし、今問題になりかけているのは世界的な独占の問題です。これは普通の国家権力の範疇を越えている。おそらく様々な業界で寡占が進む中で、この問題は大きくなると思われます。

 vaio から話が大きくなりましたが.....


98年01月05日(月曜日)

 久しぶりに会社に行くと疲れまんな。社内メールは貯まっているは、家にではなく会社に来ている年賀状は多いわで。てなことで、今日はちょっと短めに。

 「こういうコンピューターがあったら良いのに.....」という昨日の話には実に多くの方からメールを頂きました。ちょっとそれは難しいのでは...というのから、コンピューターとはハードを指し、伊藤さん言っているのはソフト上の話です...と常識的なことを教えてもらったり。すみませんね、根が素人なものですから。しかし、いろいろな方からメールをもらっているうちに話が急激に一つのソフトに帰着しました。窓の杜(WINDOWSの各種ソフトウエア)の中の「クリップボードの拡張」の中にあるQTCLIP というフリー・ソフトウエアです。

 そして実際にダウンロードして日中使ってみました。実に軽いソフトで、ダウンにはほとんど時間がかからない。lzh ですからダウンしてそれを解凍すれば、もう使える状態です。何せこのソフトは、コピーしたり切り取ったデータを50まで覚えて、必要に応じてそれをクリップボードに送り出してくれる(ただしテキスト・スタイルで)。スグレモノです。私とほぼ同時にダウンして日中使ったと言っていたしらちゃんも「なかなか便利」というコメントでした。小生もしばらくコンピューター全部に常駐させて使ってみるつもりです。あと、木村さんが CLIPMATE というソフトも教えてくれた。ただしこれは値段が付いていて 3800円。こちらはクリップする文章はテキスト・スタイル以外でも可能なようです。ここの商品一覧の最初の方にでてきます。

 それにしても先人はいろいろ考えて、作っているものですね。でもまあ大事なのは、「これしかしようがない」と考えるのではなくて、「こんなことも出来るはずだ」「これはどうだろう」といろいろ考えることが必要なのではないかと思います。小生なんてのは素人を良いことに、思いつきを書いて皆さんに教えてもらっているのですが、結構面白い発想も浮かぶのです。また思いついたら書きますから、その時は教えていただきたいものです。
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 ところで今日のワールド・ビジネス・サテライトから、槇アナウンサーが田口さんの代わりに出ているはずです。というのも、今日は見れませんでしたので。3月までの短期リリーフだそうですが、「東京マーケット・フォーカス」で一緒に仕事をした仲ですから、それなりきに応援したい気持ちですね。名古屋の人で、なかなか活発。麻雀が女性としては非常にうまい。2回ほど中山、田中両氏とやりましたが、まあ彼女が勝てたと言うことはないけれども、もたもたしないしまずはできるという感じ。

 田口さんは結婚準備ですかね。年末のエコノミスト懇親会には来ていましたが。何でも毎日続けるというのは大変なことですから、3月まででも結構きついのでは。まあ、頑張って欲しいものです。

 ドル高は一段と進行しているようです。6日の午前1時現在で、133円75銭前後、マルクも1.8175マルク前後。


98年01月04日(日曜日)

 こういうコンピューターがあったら良いのに.....と今日は本気で思いました。クリップボードが2層、3層になっているコンピューターです。今のパーソナル・コンピューターはクリップボードには一回のメモリーしか残らない。しかしこれがせめて二つ前までの張り付け分までどこかに残して置いてくれると、非常に使い勝手が良くなるのです。そして、マウスでも何でも良いのですが、張り付けるのは「直近」か、「その前」か「その前の前か」をコマンドできるようにするのです。

 よくあるケースは、URLとそのURLの中身の両方を例えばワードなどに転写したい時などです。クリップボード1でURLを、クリップボード2で中身をコピーすれば、非常に簡単です。転写先ソフトに行ったときにそれを吐き出せば良い。ウーン、このくらいのことは誰か考えているんでしょうね。メモリーの問題だけだと思うのですが、そうなっていないのは何か他に訳がありそう。

 しかし今だってクリップボードに大きなファイルを張り付けたままだと警告が来る。ということは、当然ながらコンピューターはクリップボードのファイルの大きさは認識できている。ということは、クリップボードを分割使用するようなことも可能な筈です。まあ、素人考えかもしれませんが。私だったら、クリップボードが2分割、3分割、または2層、3層にするコンピューターを作ると思う。クリップボードに張り付けた大事なメモリーを次の奴で消して、「...」と思うことはよくあるじゃないですか。どなたか、ご存じでしょうか....?
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 ところで今日は、「TITANIC」を見ました。久しぶりに、お金を損したとか決して思わない映画でした。これは山形 亜裕子さんも書いていましたが、時間の経つのを忘れる。ending がくどかったこと、大騒ぎのところがちょっとわざとらしく長かったこと、それに最近のアメリカ映画にありがちな人間の種別が明確になりすぎていることは残念でしたが、史実あり、スリルあり、ストーリーありで結構面白かった。

 伊勢丹の前で朝一見ましたが人気のようで、二回目は立ち見まで出ていました。デカプリオとかいう男優が初々しかった。女優の名前は知りませんが、こちらはまあまあ。音楽は多分エンヤで、結構映画にマッチしていた。お金を使った映画であることは最後の出演者の数だけでも明らかです。スタントマンだけで何十人と使っている。1912年の事故だそうです。でも、あのおばあちゃんは実際にいるんでしょうかね。パンフレットを買わないんで分かりませんが。
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 ウォール・ストリート・ジャーナルなどでも大きく取り上げられているのですが、3日にシカゴでグリーンスパンFED議長が”Problems of Price Measurement”と題する講演を行っている。このFEDのサイトに全文がありますが、結構面白かった。彼の問題意識は、

For most of the past twenty years, the challenges confronting monetary policymakers centered on addressing the question of how inflation could be brought down with as little economic disruption as possible. Given the progress that has been made in reducing inflation, and the very solid economic performance that this low-inflation environment has helped to promote,a new set of issues is now emerging on the policy agenda.
 というものですが、その中に明らかに deflation も入っている。グリーンスパンが公的な講演の中で長い時間をかけて deflation について触れたのは初めてです。彼は、「デフレーションは、重大な短期的な経済リスクにはなっていない」と言いながらも、この問題を様々な角度から検証している。デフレはインフレと同じく物価を変動させ、経済の安定を損うという意味でFEDにとって対処すべき問題で同様だが、デフレはインフレが持たない二つの問題を抱えているとしている。それは、名目金利がゼロより下がらない中で、デフレが発生すれば実質金利が著しく高くなること、また賃金に下方硬直性がある中で実質賃金が大幅に上昇するということです。後者は一見良いように見えるが、逆サイドから見れば失業者が増えることになる。

 もっともグリーンスパンは、生産性が大きく向上する中での緩やかな物価下落は心配ない...今のハイテク業界のように投資も企業の利益率も伸びているからであるとし、今がまだこの段階であることを示唆しているのですが....。


98年01月02〜03日(金〜土曜日)

 3日に東京に戻って年賀状を全部見ましたが、それなりきの枚数が集まるとトレンド分析ができて面白い。大まかに分けると以下の通りです。

  1. 全く印刷部分だけの賀状=40枚
  2. それにごく簡単なメッセージ(例えば「今年も宜しく」程度の)が加わったもの=30枚
  3. 家族や自分の子供などの写真を掲載してそれを情報としているもの=11枚
  4. 一歩進んで、自分の近況などをかなりの分量で伝えてきたもの(自筆、に加えて印刷メッセージでも読み応えのあるもの)=57枚
  5. 「スピードの経済」を読んだとか、私の文章をネットワークやマスメディアで読んだ、またはテレビ・ラジオで見た・聞いたという賀状=26枚
  6. 「世の中何か不安だが、どうなるんでしょう」と聞いてきた人=11枚
 まあ、こんな分類です。毎年3日までに到着する賀状は全体の五分の三くらいでしょうか。ですから、全部が集まったところでまた分類してみると面白いのですが、確かにいつもの年に比べて「今年はどうなるんでしょう」というのは多くなっている。印刷だけの賀状には企業の賀状が入っているのと、多分賀状だけで数百枚を越えるだろうと思える人のものが多い。

 どんな賀状をもらって嬉しいか。それは写真にしろ、文章にしろ「情報」が詰まっている賀状が良いですね。あと「決意」が見える賀状。今注目されている中堅証券会社の社長さんの賀状には、『「自由と責任」その重みを実感する年になりそうです』とあった。彼が置かれている立場からすると、かなり重い覚悟が見える。TBSのブロードキャスターにずっと出られていた嶌さんからの賀状には番組を降りたとあり、その理由も記されていた。知りませんでした。「今年は起業するぞ」という西村君の賀状もありました。

 もっとも付き合いのあるかなりの連中とは物理的な賀状の交換はしません。その連中とはネット仲間です。大体がメール交換か、それへの添付の形で済ます。これだけは、1月1日にどこに居ても読める。またコニカなどなどのサービスを媒体とする賀状メールもある。これも今年は多かった。そうですね、ぱらぱら来ているので分かりませんが30通くらいでしょうか。今年はソニーのバイオのサイトに30通まで送れるサービスがあって、そこからも少し出しました。ウーン、自分の賀状はあまり自信がないな。来年はもっと工夫しよう。
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 正月の新聞はあまり面白くなかったのですが、一つだけ元旦の「日経産業新聞」には三人のインタビュー記事があって面白かった。東京銀行の調査部長をされて、その後「日本サン・マイクロシステムズ」の会長になった本田さん、ソニー社長の井出さん、それにトヨタの奥田社長。3人ともかなり本音を喋っている。

本田さん=邦銀の情報システムと数量分析に対する技能の遅れは目を覆うばかり。フランクフルト市場の欧州での地位低下が激しいと聞くが、これはロンドンのシティーでは工学博士号を持つ人材が年間10人単位で銀行界に入り、英独の人材の能力差が出ているためだ。80年代後半に理数系の学生が大量に金融業界に入った。だが、せっかく高度な数学を駆使して金融商品を開発しても、大蔵省がなかなか認めず、発売時期を逃すなどがっかりするケースもあった。
井出さん=今の日本ほど物作りに適した場所はないと思う。金利が低く、通貨価値は相対的に安定しており、従業員のロイヤルティーも高い。労働力や装置産業などのサポーティング・インダストリーからしても有利だ。(中略)ソニーもそうだが変化することが企業の本質ではないか。常に先頭を走るために変わり続ける。それが強さの源泉になる。よくグローバルスタンダードを目指すのかと言われるが、そんなものは存在しない。強いて言えば、ソニーウェーを追求している。ユニークさ、コスト、スピード、クオリティー。この四つをソニーの競争力にしていきたい。
奥田さん=(構造改革は血を流す覚悟で...と言って来たことに関して)あんまり言うと殺されちゃうかもしれないけど、(今は)当たり前のことが起きているんだと思う。ビッグバンを含め、構造改革を断行するということは、優勝劣敗によるサバイバルが表面化することを覚悟しましょう、ということだったはずだ。それなのに、いざフタを開けてみるとみんな大騒ぎする。本当はそれぐらいの覚悟は当然のことで、そうしないと改革も断行できない。(「ここは日本ですよ」という政治家や役人がいるが)「日本」なんて言葉を使った時点で、それはもうできないということと同じ。いまさらそんなことを言ってもしょうがないのに。政府は改革を断行するとともに、失業者対策など結果として生じるリフレクションの部分についての対策を明示すべきだ。
 そうですね、インフラの部分は残りますが、金融は「ソフト産業」の色彩を強めるでしょう。産業としてソフトであったら、ユニークさを追い求めなければならない。本田さんが言うように、情報に力を入れ、人材も入れ替えていかないとやはり駄目でしょう。規則の解釈では、お客さんは付いてきてくれない。

 井出さんのソニーウェーというのは自分がスタンダードになる覚悟で言っているのだと思います。事実そうなっているか、またはそうなりつつある。井出さんが一番警戒しているのは、慢心ではないでしょうか。

 「いざフタを開けてみると大騒ぎする」ということは、日本という国がマスコミを含めてこれを進めたらいったい何が起きるかについて十分議論、意見を戦わせてこなかったということでしょう。「改革」という言葉に酔っていた。あとやはり国民性もあると思う。だからこそ「リフレクションの部分」に関してしっかり対策を立てておかなければ、改革を進めにくい土壌が日本はある。この部分の議論や、施策はほとんどできていないなかで、現象面だけを騒いでいる。これが問題です。


98年01月01日(木曜日)

 (^_^)(^_^)  世界的に一年の始まりを祝う大きな要素が、「光」であることに、色々なメールやサイトの報道で気が付きました。まず花火。ロンドンでもワシントンでもシドニーでも、新年を迎えるに当たって花火が大規模に打ち上げられたという。ロンドンの花火の模様は、ワシントン・ポストにも掲載されている写真で見ることが出来る。

 シドニーの花火の模様は、「南半球の正月ってのは....」という私の記述に対する中崎さん(在シドニー)のメールでかなり分かりました。それによると、「大晦日から新年にかけてのシドニは、シドニーハーバーの花火無しには語る事はできません」とのことで、毎年大晦日は夕方5時前から少しでも良い場所で花火を見ようと街中で人の大移動が見られる」という。中崎さんは、「今年の花火は、これまで見た3回の花火の中で一番大掛かりだったのではないかなと感じました。今年のクリスマスセールの混雑具合が記録的なものだったことから分かるように、オーストラリアは今とても景気が良く、その勢いが花火にも表れていた、そんな感じです」という。

 (^_^)(^_^)  花火に次いで光を象徴するのは、ネオン。これはニューヨークの42丁目が代表でしょう。ここのネオンは直前には一端消えますが、その後はまた凄い勢いで輝く。実は、静かに新しい年を迎えているように見える日本でも、新しい年を迎える前後には「光」が結構溢れます。例えば、31日午後11時30分過ぎからは諏訪大社の周囲では大きな花火が上がった。外のところはどうか知りませんが、この花火をお参りの合図にしているところは結構あるのではないでしょうか。加えて、屋台がこうこうと電気を付けて夜遅くまで営業をしている。中国の旧正月も音と光の競演です。まあ、煙も凄いのですが。
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 新しい年と花火やネオンが放つ「光」は確かに似合いますね。クリスマスから年明けまでの期間は、世界的に一番夜が華やかになる季節と言うことでしょう。恐らく1999年12月31日から2000年にかけては、世界中で大変な花火が打ち上げられるのではないでしょうか。いつもはなにもしないところも、花火を上げてMillenniumを祝うことになると予想できる。Millennium Clockなんてのももう出来てますから。

 実は今日一瞬、「2000年をどうやって迎えようか」と考えました。地球の歴史から見ればつい最近生まれてきた人類が勝手に呼んでいるだけの事ですが、 Millennium に遭遇できるのは希有です。人類の中でも。どこで何をしているべきかは、考える価値がある。めちゃめちゃ派手なところか、それとも「光」も「音」もないところか。世界の各地のホテルの中で、既に1999年12月31日は予約で一杯になっているところもあるそうだ。ウーン、今夜はこれを考えよう......


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