<ネットビズ=Cyberchat>

 インターネット上でも、徐々に色々な商売が登場してきています。最近目立つのは、海外の新聞の有料化。私が良く読む新聞では、ウォール・ストリート・ジャーナルに続いて、ニューヨーク・タイムズが有料化に走っている。ただし、ロサンゼルス・タイムズやワシントン・ポストは動かず。前2者は、今月末までは使うブラウザなどで無料なものの、来年からは本格化のきざし。

 本屋も有料の書棚を開いた。紀伊国屋書店インターネット店。会員になるのにお金がかかって、かつ本の送料が高い。どのくらい成功するか見物。本格稼働は来年から。Hページは引き続き、「課金」の王者。インターネットでやり取りされる資金の半分以上は、このHがらみではないだろうか。良い悪いとはいっていない。一番素早くお金が動きそうなところだ。各サイトのアクセス件数を見ても、人気が集まっているのが分かる。

 面白い商売をしているのはサトーだ。この会社は長野県の下諏訪にあって、私の親戚の遠縁の家がやっているので前から知っていた。実際に工場を見せてもらったこともある。インターネットで写真や絵を送ってもらう。それを6色までの色で、セーター用にデザインし直す。そして機械にかけて編む。世界で一枚しかないセーターが出来る、という仕組み。グループで頼む例もあるそうだ。資金はどう移動するか聞いてないが、インターネットの特色をうまく使った例と言える。

 不動産屋さんも、商店街も試験的に店を出している。しかし、繁盛にはまだ遠いよう。なぜか。筆者は二つ理由があると思います。

 一つは、まだネットの回りに富が集まってきていないこと。だってそうでしょう。日本のインターネット人口は300万とも言われているが、このサイトを見ているような例外(?)はあるものの、大体が理科系のあまりお金を持っているとは思えない人が多い。「とくとくベージ」は素晴らしいサイトですが、逆に言えば「付録」を「凄い」と思うような人が、ネットの主役。今はです。お金をもっと動かせる人が参入してこないと、「商売」は難しいでしょう。

 次は、「富」がネットを通過するにはまだまだ解決すべき問題が多いこと。「富」は安全を好みます。資金の流れ、資金の関する情報の流れがインターセプトされたら、「安全」とはいえない。しかし、インターネットはもともと「開放的なシステム」ですから、「富」はびびる。「暗号」は有用かも知れない。しかし、「暗号」が登場すればするほど、それをブレークしようと言う連中は出てくるでしょう。

 インターネットの将来に悲観的な人は、このネットの特性である「公開性」を、逆にネットの「将来性」の障害として挙げます。ですからこういう人々は、もっと閉鎖的で、もっと運営主体がはっきりしているネットの方が「富」を通過させるのに安心でき、将来伸びるだろうと主張する。結局、Niftyserveのようなクローズなシステムの特徴を持つインターネット規模のシステムが必要になると言うことでしょう。インターネットはメールそのものを見ても、いっぱいルーターを通る。ある意味では、危険です。

 しかし、いずれにせよデジタル技術を駆使したシステムが、今のアナログ技術領域から「富の移動」をかなり速いスピードで代替していくことは確かでしょう。将来のデジタル・システムがインターネットの延長線上にできるかどうかは今後の問題として。現在の各社の試みはむろん「実験」の域を出ていないと思われます。九鬼にしても、利益のかなりの部分はビデオテープや写真で出ているはずで、「ネット」はまだ遊びでしょう。しかし、将来の方向が「デジタル技術」の駆使にあるとしたら、何事も速めに実験を行っている下記各社は、賢明だと言える。


《富との握手の度合いは.....?》

☆ネット上の本屋さん=紀伊国屋書店インターネット店☆

URL=http://bookweb.kinokuniya.co.jp/

ご存じ、紀伊国屋のインターネット店。10月11日開店。12月までは、誰でも書棚を見れる。それ以降は3000円(年間 ?)を出して会員になった人だけ。ネット上で買い物をするとクレジットカードに課金され、配達されてくる。配達料金は490円でちょっと高い。本屋の新しい取り組み。

☆課金が始まったアメリカのINTERACTIVE新聞☆

ニューヨーク・タイムズ(URL=http://www.nytimes.com/
ウォール・ストリート・ジャーナル

  http://interactive4.wsj.com/bin/login?Tag=/&URI=/edition/current/articles/ForeignExchange.htm

前者は月間34ドルという思い切った料金
後者は年間49ドルという低料金
アメリカの新聞でも課金していないところも多い(ワシントン・ポストなど)
日本のまともな新聞で課金しているところはなし。宣伝でコストをまかなおうとしている。朝日(http://www.asahi.com

☆ネット上の課金システムのCHAMPION=Hページ☆

九鬼(http://www.kuki.co.jp/
ヤフーのurl集(http://www.yahoo.co.jp/Society_and_Culture/Sexuality/

課金システムに移行したのは真っ先にこの連中

☆諏訪のニット会社「サトー」☆

  URL=http://www.interknit-sato.com/index.html

  ビジネスの内容

インターネット上で発注者からデータ(写真や絵)を送ってもらい、それに基づきデザイ 
ンし「世界で一着しかない」セーターを作る。非常に活発に活動している。いろいろ
なマスコミに「成功例」として取り上げられている

☆ネット上の商店☆

http://ec.nri.co.jp/clclub/

野村総研が中心となって行っているデジタル商店。色々な商店の固まり

☆不動産屋さん☆

エーブルのホームページ(URL=http://www.able.co.jp/

☆懸賞付きホームページ☆

NTTの懸賞付きページ集

URL=http://navi.ntt.co.jp:9998/NTTDIRUSR/050500010000000000000000.html
とくとくページ(http://www.gulf.or.jp/~yasuhiro/

 後者は、「今日本で一番役に立つページ」と言われている


                                 (ycaster 96/10/24)



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