<Matsui in NEW YORK-Cyberchat>

 このコーナーはニューヨークに渡った松井の活躍と挫折(?)をトレースするために作ったサイトです。ニューヨークには筆者は4年間住みました。70年代から80年代にかけてですが、今でも好きな街です。レストランもいけてる店が多い。彼の渡米からその後を新しい情報を載せていく形で掲載します。彼のメジャー初年である2003年の活躍、挫折に関する記事はここにあり、二年目の2004年の活躍、挫折に関する記事はここにあります。その他の野球に関する関連サイトはここの夢舞台です。Take me out to the ballgameのサイトもどうぞ。

 加えて、2005年年末に我々「松井を心から応援する会」がブログを立ち上げました。我々の熱い思いが伝わって欲しいと思います。ブログ入り口


★★松井の進化、ニューヨークでも(2005年01月05日記)

 松井がニューヨークに行く以前に、彼のジャイアンツでの成績を初年度からずっと調べたことがあります。そしてそれで分かったことは、「確実に進化する奴だ」ということです。多少のばらつきはある。しかし彼は複数年単位で見ると、彼は着実に成績を上げている。

 ニューヨークでも彼の進化は止まっていないようです。以下は3年目の松井をレポートするに当たっての、一年目と二年目の松井の成績です。

         打率  打点  HR
2003年    287 106 16
2004年    298 108 31
 さて、2005年の松井はどういう成績を残すか。今から楽しみです。

★★松井の進化、オープン戦でも明確(2005年04月02日記)

 松井の2005年オープン戦は順調な仕上がりでした。打率は317で、HRは5本、打点は16。HRと打点はチーム1。オープン戦では、いろいろな打順を打ちました。総じてどの打順でも成績は良かった。

 チームでの評価は高い。「本当のプロだ」とトーリ。3年契約の松井にとって、今年は最終年。チームはスタインブレナーの高い評価もあって3年目が始まる前に松井との契約更改の方針を示したが、松井は「3年目の結果を見て」と余裕の姿勢。チームはその姿勢を評価して、3年目が終わってからの更改の方針。松井はジャイアンツでも基本は一年ごとの更改を希望していて、その方針を続けたと言うことでしょう。

 うーん、今年は松井にチャンピオンシップをあげたいな。

★★松井の進化、オープン戦で開花(2005年04月04日記)

 日本時間の4月4日、ニューヨークで開幕戦が開幕する直前ですが、日本経済新聞に松井のジョンソン評が載っている。これが面白いので、ちょっと残しておきます。へえ、ジョンソンっていうのは、そういうことで凄いのか、と。

 ジョンソンは凄い。説明不要って感じ。見ても他のピッチャーと違う。球が速いですよ、背もでかい。でかいってことは、それだけ、バッターに近いところで投げていることになる。例えば、このくらい(30センチほど)前で投げれば、ホームベース上での感覚は全く違う。それだけ、ボールが飛んでいる時間も短いんですよ。しかもいろんな球種がある。コントロールが良かったら、簡単には打てません。
 背が高い、手が長いっていうことはそういうことなんですな。自分の打撃については、「今はアウトコース寄りを意識して、それから内側のボールに対応している。それが理想」と述べている。これは巨人時代と全く違うらしい。巨人時代は、「内角の一番速いボールを意識していれば、ほかのボールを楽に打てる。巨人時代は、それを心がけていた」と。さあ開幕戦。そのジョンソンが先発して、レッドソックスとの戦い。どうなりますか。

★★松井の2005年の初戦は、ビューティフル(2005年04月04日記)

 ニューヨーク時間の3日午後8時過ぎから始まった2005年のシーズンにおいて、松井は目の覚めるような働きをしました。まず二回の表の守備。ランナー一人を置いてケビン・ミラーがランディ・ジョンソンから打った打球は、誰でもが「入った」と思えた完璧な当たり。左翼の深くに飛んだ。

 松井はその打球を余裕を持って追い、フェンスにつくと打球の落ち際に実にタイミングよくジャンプ。フェンスの上にグラブを差し出し、明らかにフェンスを越えていたミラーの打球を捕球して、直ちに2塁に投げた。二塁のいたのはオロティーズだったと思った。ツーラン・ホームランをフラにしたこの松井の捕球は、「試合の流れを変えた」とジョンソンが言ったことに示されるように、大きなキャッチだった。

 打席でも素晴らしい働きを示した。ヒット、打点付きヒット、三振、捕邪飛、ときて最後がツーラン・ホームラン。このホームランは2005年シーズンの松井の第一号であるのに加えて、チームの第一号、全球団を通じたシーズンの第一号でもあった。試合はもちろんヤンキースの勝ち。9−2。ヤンキースにとっては、2004年のリーグ・シリーズで3勝後に4連敗して以来の対レッドソックス戦での勝ち。

 当然ニューヨークの各紙の賞賛ぶりは凄まじい。超美技にホームラン付きの3打点。以下は4日付けのニューヨーク・タイムスの記事からの抜粋です。

A newer hero, Hideki Matsui, was a star at the plate and in the field.

Matsui went 3 for 5 with a homer, three runs scored and three runs batted in. On defense, he took away a homer from Kevin Millar with a leaping grab over the left-field wall in the second inning. For Matsui, whose parents and brother attended the game, it was another sterling performance in a showcase event.

"I went into the game the same way I always do," Matsui said through an interpreter. "You just naturally feel a little excited going into this game. That may have had a part in the way I played."(省略)
 ――――――――――
It nearly got worse. Johnson threw a 95-m.p.h. fastball to Kevin Millar, who redirected it toward the seats down the left-field line. Matsui chased it to the wall, leaped and planted his right hand against the padding. With his back to center field, Matsui reached over the fence and picked away a homer.

"We're not friends anymore," Millar said. "I used to like Matsui."

Johnson said the play changed the dynamic of the game, because a two-run homer could have given the Red Sox momentum. They scored once, when Jay Payton singled with two strikes and two outs, and Johnson was grateful for Matsui.

"I asked his interpreter, 'How do you say awesome in Japanese?' " Johnson said.

 ご両親やお兄ちゃんが行っていたんですな。ニューヨークに。そりゃ良かった。スターティング・ラインアップを紹介するときの拍手を聞いていたが、松井に対する拍手はジーターやジオンビーにも劣らなかったと思った。完全に松井はニューヨークに溶け込んでいる。ナイス。

★★第二戦に早くも第二号、松井は絶好調だが....(2005年04月06日記)

 一日休んだ松井は、ニューヨークでレッドソックスと対戦。4打数3安打1HR2打点と初日に続き大活躍。試合も4−3で勝ち。この2勝で恐らく昨年のヤンキースのレッドソックス恐怖感は払拭された。少なくともレギュラーシーズンのそれは。松井の打撃の内容は第一打席がライトフェンス直撃、第二打席が高い軌道のライトへのHR、第四打席がレフトへのライナー性のヒット。

 松井のHRは2点本塁打。あとヤンキースは一点とって3点。三本目の松井のヒットはヤンキースに勝利への予感を与えるものだった。8回を終わってヤンキース3−2のリード。そのままリベラが9回を抑えれば、9回の裏はなかった。3−2でヤンキースが勝ちの筈だった。だからヒーローも松井だったということになる。

 ところが、抑えで出てきたいリベラが去年もあまりなかったレギュラーシーズンでの救援失敗。レッドソックスに試合の終盤に追いつかれた。9回の裏に出たのがジーターのサヨナラ。ニューヨーク・タイムズにもその写真が出ている。しかし、この試合のポイントは、「リベラが今年最初のクローザーとしての仕事に失敗した」という点。この点を彼が次の試合でどう修正してくるか。懸念の少ないニューヨークにとっての一つの悩みとなった。

★★松井負傷、しかしその後の第一線でHR....(2005年06月15日記)

 私がこのコーナーを長く書かなかったのは、本を書いていて忙しかったこともあるが、松井の調子が出なかったことも大きい。不振は不振で書いてあげたいのだが、どうも鼻炎が影響しているらしかった。日本もひどかったが、アメリカもヘイ・フィーバーが大変だっただろう。

 いずれにせよ、5月の松井の調子は良くなかった。200打席以上HRが出なかったのだ。打率も開幕当初の高い水準からあっという間に落ちて、一時は2割5分台があったと思う。やっと4号を放ったものの、その後の調子はあまりよくなかった。打率も2割6部台をうろうろ。

 おまけに6月12日の試合で、松井はライトを守っていて守り慣れていなかったのだろう、右足をねんざした。骨に異常はないということだったが、出場さえ危ぶまれていたのである。

 ところが、14日のパイレーツ戦に5番指名打者で出た松井は、第一打席にいきなりHR。これでチームにも勢いが付いたし、自身次の打席でも安打を打って、その後もう一打席を凡退したところでシエラに交代。打点は順調に40台を昇りつつある。試合はムッシーナが完封、9−0でヤンキースの勝ち。久々に地元のファンは喜んだでしょう。

 それにしても、えらいやっちゃないですか。試合に出られないかもしれない、という状況からHR。監督の信頼が厚いわけです。ナイス。うーん、怪我でかえって雑念が取れたかも。としたら、ここしばらく期待できるかも。

★★松井、その後は絶好調....(2005年06月18日記)

 (23:55)「Matsui Is the Man, and the Yankees Take the Cubs Out」

 ニューヨーク・タイムズもこう書きますよね。松井なしでは勝てなかった試合。実に久しぶりのシカゴ・カブスとの4連戦の初戦、そしてニューヨークでの連戦の最初の4戦。

 There are two ways of looking at Hideki Matsui's surge this week. Did his ankle injury last Sunday somehow inspire it? Or is Matsui so hot, even the sprained ankle cannot stop him?

 The Yankees know this much: Preserving Matsui's consecutive games streak was a very good decision. Without Matsui, the Yankees might not have won the first four games of this homestand, including last night's 9-6 comeback against the Chicago Cubs.

 「mitht not have won......」というわけです。休みだったので見ていたのですが、7回のHRはすばらしい当たりでした。加えての9回の2点タイムリー2塁打。この日だけで、5打点。「surge」という単語のニュアンスが良く分かる。目の覚めるようなHRもありましたし。「"It's tough to sustain anything without him," Yankees Manager Joe Torre said, "because he's so good."」とトーリ監督が言うのも分かる。

 この新聞記事の書き出しがそうなのですが、右足首を怪我してからのこの好調。3HR、打率は5割近く、打点は10近い。右足を怪我しているので、左に重心が残るから...という解説があるのですが、さあどうでしょうか。春の調子が悪かったのは鼻炎だったから、という彼の解説が頷ける活躍。keep on it......

★★ジオンビーが3塁前にバント......変化の兆しか...(2005年06月24日記)

 6連勝後のデビルレイズ4連戦。ヤンキースは去年までのお客さんに今年は全然駄目。この4連戦も1勝3敗で終わって、通算3勝7敗となったのですが、このなかで唯一非常に興味があったのは、敗色濃厚の9回裏の打席に立ったジオンビーが、最初の打者として3塁前にバントしたことです。当然セーフでした。

 ナイス。あのジオンビーシフトでは、彼がその気になって3塁にバントすれば、必ずセーフになる。しかしジオンビーはそれをかたくなに拒否してきたのです。「俺は俺。HRを狙う...」と。

 しかし今年のチーム、ヤンキースはどうしても波に乗れない。彼自身が危機感を持ったのでしょう。たぶん、監督からの指示ではなかった。そしてバントを実行し、それに成功した。他のチームはこれから疑心暗鬼になるでしょう。今回もバントをするのではないか、と。だからヤンキース全体にとって良いことです。

 チームメートにも良い影響が期待できる。あのジオンビーでさえチームプレーをしたということで、「我々もチームを考えないといけない」と考える可能性が高い。にもかかわらず、9回の裏はバーニーがゲッツーで終わり、ヤンキースは負けた。しかし、今後への希望がもてるジオンビーのバントだった。

★★松井、前半戦を終了。驚異的なカムバック。ナイスな成績で...(2005年07月11日記)

 米大リーグは前半戦を終了。松井はいいですよ。日曜日は早めに寝たせいか月曜日の早朝に目が覚めたら、松井のデーゲームをMLBのサイトがやっていました。NHKはやっていなかったな。MLBのサイトは、一球ごとに変化を知らせてくれる画面と、ラジオを併用して使うのですが、大部分の様子は分かる。

 松井は活躍している。なにせMLBラジオのアナウンサーの声を聞いていたら、松井の事を「great run producer」と表していた。英語で「run」は「点」という意味で、得点と打点の両方に使われる。打点の場合は、「RBI=runs batted in」という形で。

 つまり、「great run producer」という言葉は、得点にしろ打点にしろ、野球を勝つ上でもっとも重要な「点(run)」を生み出す偉大なプロディーサーということでしょう。松井について去年まではこの言葉を聞かなかったような気がする。RBIのほかに分かりにくいMLB用語としては、「BB=base on balls 四球」や「LOB=left on base 残塁」などでしょうか。

 松井は、オールスター前の最後のこの試合でも打点を挙げて、前半戦を打点70で終えた。すごい数字です。先頭を走るラミレスは80台ですが、これは異常。私は松井にトレードの噂があると聞いたときも鼻でせせら笑いました。それは契約の最終年だという意味に過ぎない。ヤンキースから近々出される可能性は極めて少ないと思う。

 この日の試合も、4−3、1打点で、打率は.320。一時は.230近くまで下げていたから、信じられない回復です。実はこの試合は、松井は4回出塁している。第二打席がショートゴロなのですが、すごい当たりで、強襲安打と判断されても良いものだった。あとで録画を見たら、NHKのアナウンサーは最初「安打」と言っていた。あまりにも真っ正面でしたからエラーと判断されたのでしょうが。だから、「4−4」の可能性もあった。

 重要なのは、連続出塁試合数が36になったこと。出塁していないと、またヒットか何かで出塁しないと、野球では点になりにくい。この試合でも、ジオンビーのHRの前に彼はちゃんと出塁していた。「great run producer」と言われる所以でしょう。

 オールスターには松井は出られない。その結果、三日間休める。これからデート相手を探す....と。ははは。木曜日からはレッドソックス戦ですが、なんと首位を走るこのチームとのゲーム差は、2.5に縮まっている。その間にボルチモアが入っていて、要するにアメリカン・リーグの東地区はダンゴになった、ということです。中部地区は井口のシカゴが突っ走っている。可能性としては、シカゴ対ニューヨークの戦いがみれる。マリナーズはちょっとね。負けすぎ。

★★松井に a pivotal hitter の称号、後半戦も好調(2005年08月01日記)

 松井は後半戦もいいですよ。オールスターに出なかった直後は、何か元気が良くなかったが、7月の最終2戦(対エンジェルス)では、二試合連続してサヨナラの演出を行った。30日の試合では、7対6からの二点タイムリー・サヨナラ左中間二塁打、そして31日の試合では11回裏の最初の打者としてセンターオーバーの三塁打。あと50センチでHRという当たり。以下の記事はその直後のニューヨーク・タイムズのそれです。

For the second day in a row, the Yankees were down by four runs in the eighth inning against the Los Angeles Angels. And for the second day in a row, they came back for an 8-7 victory, with Hideki Matsui again delivering a pivotal hit.

As the trading deadline passed yesterday without a major move, the Yankees are satisfied with their personality. Consecutive comebacks against a strong team like the Angels reinforced that feeling.

"You're proud of the guys because they're fighting," General Manager Brian Cashman said. "You don't want to dig yourself a hole like we have, but you know with the potential of the offense, they're living up to it now."

 トーリは前の日に松井にあだ名を与えている。それは、「a complete RBI man」。完璧に打点を打ち出す打者。これ以上の褒め言葉はない。ナイス。彼のチームでの地位は揺るがないものになっている。

★★勝ち続けがマストのヤンキース、松井が力に(2005年08月15日記)

 負けないレッドソックスが後半戦の一大テーマである。ペドロが抜けても、レッドソックスの勢いは今年も続いている。アメリカン・リーグ東2位のヤンキースを5ゲーム近く離している。ヤンキースも追っているが、なにせレッドソックスが負けない。

 どうしてそれほどレッドソックスは強いのか。去年歴史のジンクスを破って、その破った勢いが続いているとも言えるし、選手達も「去年はフロック」と言われるのが嫌なのだろう。なにせ、あの3、4番が強力である。

 しかし、ヤンキースも14日までの対テキサス戦で4連勝するなど、懸命に追いつこうとしている。ヤンキースを引っ張っているのは打線である。今年は、ワイルド・カードでのプレーオフ出場は難しい。東はダンゴで、勝率が他の2地区に比べて低いからだ。

 そういう意味では、今後のヤンキースはレッドソックスの勝率が落ちなければ、自力で連勝するしかない。優勝を狙い、プレーオフに出場するためには。誰が頼りになるか。シェフィールドもA-RODもそうだが、松井は頼りにされてしかるべき男だし、実際にそうなっている。

 8月14日。2−3と一点リードされた5回。松井が放ったのは19号3ラン。観客総立ちの中での逆転HR。下のニューヨーク・タイムズの記事は、松井一色であり、彼がニューヨークで果たしている役割を鮮明に示してくれている。「Refreshes Yankees」ね。なかなか良い表現だ。

Matsui's Home Run Refreshes Yankees

As Hideki Matsui stepped to the plate with two outs in the bottom of the fifth inning yesterday, rain began to fall on Yankee Stadium, offering some relief on a hot and humid afternoon.

But the crowd did not seem even remotely satisfied. The Yankees had given up an early lead and were trailing the Texas Rangers by a run. The fans stood and urged Matsui to deliver relief of a different kind.

After reliever Brian Shouse went ahead 0-2 in the count, Matsui swung through the raindrops and sent a towering blast toward the foul pole in right field. Matsui moved slowly out of the batter's box with his eyes fixed on the ball. At first, it appeared headed for foul territory, but then it hung in the thick summer air.

The ball returned to earth in fair territory, landing in the first rows of the upper deck. Matsui's three-run homer gave the Yankees the lead for good in their 10-3 victory over the Rangers. The Yankees also completed a four-game sweep of Texas.

"I don't know how that ball stayed fair, to be honest with you," Yankees Manager Joe Torre said. "I don't think he thought it was going to stay fair because he didn't leave the plate that quickly. But that was a complete 180-degree turn for us right there. We had two out, we had just lost the lead, and all of a sudden we jump right back ahead."

The sellout crowd was not satisfied yet. It wanted Matsui to take a curtain call, and he politely obliged. As he tipped his helmet from the dugout steps, the fans showered him with cheers.

"The way the fans responded, from a player's standpoint, there's nothing more flattering," Matsui said through an interpreter.

★★今年もプレーオフ、が見えてきたヤンキース。松井は20号(2005年08月24日記)

 ヤンキースは依然として地区首位のボストンからちょっと離れた展開。米東部時間23日の段階で3.5ゲーム差。負けないのだ、ボストンは。しかし負けないボストンに一生懸命ついて行っているうちに、他の地区の2位のチームに追いついた。他の地区の2位は、勝率でヤンキースよりかなり上だったのに。

 その結果、23日付けの以下にday by dayのコーナーに書いたように、アメリカン・リーグの他地区の2位と勝率で並ぶ段階に至った。つまり、ワイルド・カードを手に入れられる状態に手が届いた。

 うーん、ヤンキースはワールド・シリーズに今度は行けるのかも。去年のように勝って当たり前の状態の時より、ワイルドで出た方がチームには勢いが付くかもしれない。以下は8月23日の day by day の文章です。
 ――――――――――
 (19:11)うーん、今年もヤンキースはプレイオフに出られそうですな。同じ地区首位のボストンとはまだ3.5ゲーム差ある。もちろん、追いつけないゲーム差ではないが、万が一東地区で首位になれなくても、ワイルド・カードを使える可能性が高まった。

 スタンディングを見ると、東地区2位のヤンキースの勝率は0.553。中部2位のクリーブランドが0.552、そして西のロサンゼルス(旧アナハイム)が0.553。つまり、この3チームの中から抜け出れば、東の首位になれなくても、プレーオフ、そしてワールド・シリーズと進める。今までは各地区の2位に比べて勝率がヤンキースは低かった。ボストンが勝ち続けるのでヤンキースも頑張っていたら上に来たということでしょう。

 むろん、今後も勝ち続けなければならないのですが、松井は良い活躍。3打点で今打点は93。チーム3位。HRももうちょっと増やして欲しい。今ヤンキースは17連戦の最中。この連戦中にプレーオフ進出か可能かどうかはかなり明確になりそう。

★★おめでとう松井! 日米通算400号(2005年09月08日記)

 「こういうの、好きなんで。毎日ビリビリしながら頑張ります」

 おめでとう、松井君。とうとう日米通算400号。「知ってましたが、まあ長く出なかったんで。通過点.....これからも、どんどん打っていきたい....」と君は試合後のインタビューで言っていましたね。笑いながらの、時にユーモラスな発言。イチローが君を評して今年の初めだかに「ユーモラスの加減が増した」と言っていたのが、分かるような。

 それにしても、4回の今季通算21号は見事な当たりでした。ファン的には最近見なかったので、イライラしていたのですが。そして、ライト線への2塁打で2点を入れた6回。0−4で厳しい試合、しかも今季苦手のデベルレイズ相手の試合。この4、6回で松井君がたたき出した3点で、チームの逆転のレールが敷かれました。

 最後の仕上げも君にして欲しかったけど、まあチャンスに弱いA-Rodとジオンビーがヒット、HRで二点をあげ、そしてリベラが完璧にクローザーの役割を果たした。ヤンキース的には、はらはらするがナイスな勝利でした。

 それにしても、ボストンは強いですね。今日も勝って、ヤンキースの試合が終わるまではなんと4.5ゲーム差。勝ったから4ゲーム差ですが、レッドソックスは本当に負けない。去年の熱が残っている印象がする今年です。

 まあ go wild でもいいですよ。ワイルドカードで出た方が、去年のボストンのように油断なく戦えていいかもしれない。でも、シェフィールドの怪我は大丈夫ですかね。

 今日の「3」を加えて、これで君の打点は104。うーん、今年は是非3割も打って欲しいんだけど、今はちょっと安心できないな。もうちょっと上にいて欲しい。そして、HRも30の大台には乗せて欲しいな。あと20数試合。チームだけではなく、君にも「go wild」を期待しますね。インタービューでの「ビリビリ」という言葉通りの。

 君は負けられない試合が続くことに関しては、「こういうの好きなんで...」と。いいね。でも、そろそろ結婚も考えたら....。いくつだっけ。ハハハ。よけいなお世話だが。敬具。

★★「Double King」があだ名.....二塁打が多い松井君(2005年09月16日記)

 最近、私が松井君に付けた名前があります。それは「Double King」。double は英語で「二塁打」の意味です。だって、最近の松井は本当に二塁打が多い。日本時間の昨日は2本。今日も1本左に打ってなんと今シーズン42本目。確かアメリカン・リーグ1なような。

 たぶん、松井の打った球は真を食っていて、外野手の間や一三塁手とラインの間を素早く抜くんでしょうね。これはA-Rodの打球などと比べると質的な違いがあると思う。彼のHRは本当に滞空時間が長い。対して松井のHRは一直線に飛んでいく印象。

 打点が110の大台に乗るのは時間が問題だから、あとはHRは去年の31本に届かないとして、打率ですよね。今日がちょうど0.300。うーん、3割を固めて欲しいな。

 ヤンキースはいいですよ。ボストンが負けてゲーム差は1.5。シーズンの最終局面でボストンとの3連戦が組まれているので、そこで決着か。ワイルド・カードも可能性がある。今日の時点ではクリーブランドが0.575でヤンキースの0.572を上回っている。まあ、こちらはゲーム差はもっと狭い。苦労してプレーオフに出た方が、結果が良いかもしれない。

 長いシーズンもあれよあれよともう終幕近し。なるべく日本人選手の活躍を見たい。田口のカージナルスはもう地区優勝を決めた。井口のシカゴもいい。楽しみです。

★★ヤンキース、2005年も地区優勝....しかし...(2005年10月02日記)

 あ〜あ、最初から見ていたかったな。でも、ヤンキースの、そして松井君の地区優勝おめでとう。最後の最後に勝ち抜く、というヤンキースらしい闘い。素晴らしい。

 松井(23号)、シェフィールド(34号)、ロドリゲス(48号)の中軸打者がホームランを打ち、そしてビッグユニット(ランディ)が投げて勝つ。なかなか華やかな。ジーターも4−2だし、ロドリゲスは5−4。ロドリゲスはチャンスに強くなってきた。2年目の最後になってやっと。負け投手は、ウェイクフィールド。

 実は、起きてMLBのサイトを見たら、ジーターが雄叫びを挙げている写真があった。あれ.....ってなものです。ああ、デーゲームだったのか、と。

 ヤンキースとレッドソックスは実はまだ1ゲーム残している。昨日まで94勝66敗で完全に並んでいた。今日のヤンキースの勝ちで、ヤンキースは95勝66敗、レッドソックスは94勝67敗になったが、明日レッドソックスが勝てばまた同じ95勝67敗で並ぶ。

 しかし、大リーグには勝ち負けが全く同数になった場合には、直接対決で勝ちの多い方が優勝と決まっている。私の記憶では今回の直接対決が始まる前の勝ち負けは、ヤンキース11勝、レッドソックス9勝だったと思う。済みません、記憶は曖昧です。しかし、「ああ、直接対決ではヤンキースは結構勝っているんだ....」と思ったことは良く覚えている。

 だから、今回の3連戦で1勝すれば、1ゲーム差の優位で入ったヤンキースが地区タイトルを取れる状況だった。それを昨日ヤンキースが決めたということ。もう一つ嬉しいのは松井の3割が確実になったことだ。昨日の4−3に加えて今日も松井は23号を含む4−2を打った。その結果、あと1ゲームを残した松井の打点は0.304となった。最後の最後まで「3割打てるかな....」と思っていたし、体調も良くなさそうだったが、どんずまりの3連戦での最初の2試合で3割でのシーズン終了が確実になった。恐らく最終試合4−0でも、3割を維持できる。多分全部は出ない。

 面白くなったのはワイルドカードだ。ずっとインディアンスが有利だった。しかし、ここに来てヤンキースとボストンの快進撃でこの二つのチームの方が上になった。ヤンキースが地区優勝を決めたので、問題はレッドソックスとインディアンスの闘いとなるが、今見たらレッドソックスが0.584、インディアンスが0.578。面白いのは、ともに1試合を残している両チーム、レッドソックスがヤンキースとの最終戦に負けて、インディアンスが勝つと、94勝68敗で、完全に勝ち負けが一緒になること。

 へえ、そう言うときはどう決めるのかな。また直接対決 ? 実は知りません。だから、確実なのは、ヤンキースのプレーオフの対戦相手はまだ決まっていないのと、最終戦でボストンが勝てば、レッドソックスもプレーオフに進出できると言うこと。

 振り返れば、すっごく面白いシーズンだったということです。しかし改めて、ヤンキース優勝おめでとう、そして松井君3割おめでとう。

★★松井、2005年もダメでした....最後の二試合は9−0(2005年10月11日記)

 最後の二試合は、松井は9打数0安打か。残念ですな。最初の2アウト1、3累から始まって、ことごとく「ここで松井の一発が出れば」と思える場面があったような。特に最終打席は.....。

 まあでもヤンキースの敗因は、普通の守備が出来なかったことのように思う。第二戦のロドリゲスの3塁ゴロエラーもそうだし、普通の守備が出来ていれば、この地区シリーズは勝てていたと思う。見ていて、「あまりにも人気チームで、守備練習が出来ていないのではないか」と思える場面があった。守備の悪いチームはやはり負ける。今回の右中間の守備もそう。

 打者も打てなかった。このシリーズのヤンキースの打者は、何か弱い感じに見えた。ロドリゲスもシーズン最後の勝負強さが見られなかったし、シェフィールドもそう。第3戦までは松井もまあまあの調子だったが、それでも「気合いが入っている」という印象はなかった。何なんでしょうね。レギュラーシーズン最後の追い上げで疲れてしまったような。

 松井がヤンキースに入って以降、ワールドシリーズで負け、リーグ優勝戦で負け、そして今回の地区シリーズでの負け、と徐々にワールドシリーズ優勝に手前、手前で敗戦を重ねている。

 ピッチャーも弱かった。特に中継ぎが酷かった。補強と同時に、選手を育てるシステムがどうなっているのか、という印象もした。来年はバーニーがいなくなる。最後のヤンキースタジアムでの最後の「バーニー、バーニー」という歓声は凄かった。来年はどういうチームになるのか、松井は残るのかどうか。

 まあ松井は残るんでしょうね。センターにまた戻るかも知れない。ちょっと今年はヤンキースはちょっとふがいないシーズンでした。極めて残念。

★★松井、迷った末のヤンキース残留か(2005年11月17日記)

 松井がヤンキースと4年60億円超で契約した。ずっと松井という選手を追っている人間として、実は松井はかなり残るかどうか迷ったと思っている。松井は日本のいろいろな雑誌や新聞に「松井日記」というような表題で文章を送っているが、そのかなりの部分に目を通している人間として、松井がややヤンキースに嫌気がさしていると思われる点、そして自分の存在がもっと大きいチームでやりたい気持ちを表していたことを鮮明に覚えているからだ。

 松井がややヤンキースに嫌気がさしていると思っている根拠としては、彼が表明している投手力倒壊に対する不満だ。今年は酷かった。それでも、地区優勝はした。しかし、対エンジェルスで負けて今年は終わり。松井はずっと、「自分がもっと大きいところでやったときにどうなるかを見てみたい」と言っていた。彼は「パズルのピース」ではない。

 私が今でもはっきり覚えているのは、ジャイアンツから5億円を提示されたとき、「これ以上もらっても使いようがない」と言ったこと。だから、ニューヨークの新聞が何と書こうと、銭ゲバではなかったのだと思う。残るのなら、このくらいもらっていないと他の選手とのバランスが取れないと考えたのだと思う。

 とすると、彼はなぜ残ったのか。移った方がお金は増えたかもしれない。やはり、「ヤンキースでのやり残し」と思っているのは、プレーオフでの最後の試合の最後の打席で打たなかったことだと思う。だから彼は残る決意をした。

 しかし、それが彼の人生にとって良かったかどうかは分からない。良くするしかないが、それはワールド・シリーズで優勝することだ。しかも自分が打って。同僚のロドリゲスがMVPになった。ロドリゲス自身もそっけなかったと外電は伝えている。そうだろう。1割3分のプレーオフでの打率では、ロドリゲスも喜べない。松井もプレーオフは確か2割だった。

 ヤンキースについて言うと、「もうレギュラーシーズンの優勝は結構」ということだろう。ワイルドカードでプレーオフに出て、ワールドシリーズに達することだ。そして勝つのがヤンキースがチャンピオンになる一番の近道だと思う。記者会見の時の松井のどこか冴えない顔が冴えた顔になるとしたら、今後1〜2年の間に自分の打棒がふるって優勝できることしかないと思う。

★★戸田菜穂さんと交際.......ついに結婚か? 松井君(2005年11月23日記)

 多分独自ダネなんでしょうな。「本社の取材に...」と書いてある。

 何に何が書いてあるかというと、東京新聞に「松井選手と戸田菜穂さん交際」とある。ゴジラパパがニューヨークに行ったら松井選手から、「会って欲しい」と言われて、コーヒーショップに行ったら戸田さんがいたという。結婚とかそう言う話は出なかったが、ゴジラパパは「彼からそんな話を言ってきたのは初めてなので、そう(結婚する)と」憶測しています」と述べている。

 ええじゃないですか。私はずっと、「松井は結婚すべきだ」と言ってきた。もう31。ニューヨークの一人暮らしは寂しい。食事も一人で食べているらしい。いくら知り合いの店で別室で食べても、まあ楽しくはないでしょう。戸田さんも31らしい。なかなか笑顔がかわいい方ですよね。

 ニューヨークのマスコミも、そして日本のマスコミも騒ぎそうな情報。東京新聞は何かの切っ掛けで取材していたんでしょうな。他の新聞には書いてない。正直なところ、私は来期の松井活躍の可能性は、彼が結婚するかどうかも一つの要因だと考えていたので、もしこれが実現したらナイスな環境になってきたと思う。松井には、あの優勝の証を是非取って欲しいと思っているのです。

 城島にも頑張って欲しいな。キャッチャーで大リーグ挑戦なんて、ちょっと想像できなかっただけに、それにトライする彼の気概は素晴らしい。

★★松井.....今年の不調の原因は...(2005年12月01日記)

 松井も今年、つまり2005年の成績には不満そう。ホームランももっと打ちたかったようなオフの発言。では何が悪かったの。....

  1. 鼻炎で睡眠不足に陥り、体調を崩した
  2. 低迷するチームを救おうと力み、打撃フォームを崩した
  3. 相手の研究を怠った
 最後が気になるな。相手は松井を十分パワフルな選手として研究している。研究仕返さないと。花粉症はね....誰か松井に付ける薬持ってない....。

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